今回は期待の新品種ブロッコリー『TS-B375』の試作状況について報告いたします。
この『TS-B375』は田原市で主力品種として頂いております『ベルネ』の後半の作型を狙うことが出来る、言わば『晩生ベルネ』になれそうな品種です。
『ベルネ』と同時に定植していただくと、10日~2週間程度遅れて収穫をすることが出来ます。
花蕾はベルネと同様、アントシアンが出にくいアントシアンフリーの品種で、アントシアンフリーながらも極めて濃緑色をしているのが特長です。
ベルネで一部ご迷惑をおかけいたしました、異形株の問題についても、こちらのTS-B375の方が発生は少ない様子です。
今年は定植時期の多雨と2度の台風の襲来の影響で根が傷んでしまいうまく特性が発揮できませんでしたが、潜在能力は非常に高い品種と思われます。
『ベルネ』と比べ晩生な分、樹がしっかりと出来て、草勢は『ベルネ』より旺盛です。
草姿は立性で、収穫時の作業性が高いですが、葉柄がわりと湾曲しているので、立性すぎる品種に見られる、葉柄による花蕾の傷みが出にくいです。
厳寒期でもアントシアンが出ないアントシアンフリーで、花蕾粒が細かく、非常に濃緑色で高品質の花蕾です。
低温伸長性も優れ、厳寒期の収穫が少ない時期でも安定して収穫をすることが出来ます。
適作型は(田原市標準)
・8月20日~25日播種⇒12月下旬~1月中旬収穫
・8月25日~9月5日播種⇒1月中旬~2月中旬収穫
です。
ベルネ(年内から1月どり)、TS-B375(1月~2月上旬)、ブルガ(2月)で高品質の花蕾のリレー出荷も可能です!
まだ試験段階の為、種子の販売は出来ませんが、非常に有望な品種です。
来週の2月27日の金曜日にこの『TS-B375』の品種見学会を田原市内で行います。
ご興味のおありの方は、田原営業所までお問い合わせくださいませ。
田原営業所
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