「種苗業界とは」
穀物・野菜・草花・芝草の種子などを研究開発・生産・販売する企業のこと。
自然界に存在する遺伝子資源を素材として、交配技術やバイオテクノロジーなどを駆使して、形状・味・収量性・貯蔵性・耐病性・機能性といった生産者・流通業者・消費者が求める付加価値の高い品種(種子)を創り出していきます。
「農業の現状」
就農者の高齢化・後継者不足・輸入農産物の急増などによる農産物価格の低迷など日本農業は、大変厳しい状況にあると感じます。ただ厳しいという状況だけでなく、日本の農業が発展していく環境もあります。従来の勘と経験だけに頼った農業から、さまざまなセンサーと
最新のIT技術を活用した数値と理論に裏づけされた合理的で生産性の高い技術が農家に普及しつつあります。また、各地で食育、地産地消に対する取り組みが進み安全・安心な”食”を望んでいる声もあがっています。
カロリーベースの食料自給率が先進国の中で40%と低いのは問題とされ、日本の大きな課題であります。一方、生産額ベースの食料自給率は69%で、ふだん消費者がスーパーなどで購入している野菜や魚介類、鶏卵の多くが国産であるのも事実です。
日本の消費者ニーズにあった高品質で質のそろった安心・安全な農産物を生産し供給していることが日本農業の強みですが、輸入農産物に対抗できる生産性の確保が今後の課題といえます。
「東海地方から支える日本の農業」
東海地方は農業の盛んな地域で、首都・近畿への交通ネットワークが充実しています。野菜の生産が盛んで農業生産額のうち約30%を野菜が産出しています。各産地では地域の土地条件や気象条件などの特徴を生かし、全国でも有数の産地が形成されています。