2024秋冬総合カタログ

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- ブロッコリー 品種選定のすすめ
生育適温は15∼20℃ 植物体が一定の大きさになり、
一定期間低温遭遇することで花芽分化が始まる
ブロッコリーは温度の影響によって
花芽分化
(≒収穫時期)
が大きく変動しやすい。
分類
早生種
中早生種
中生種
晩生種
本葉枚数
7∼8枚
8∼10枚
10∼12枚
12∼15枚
低温
17∼18℃
16∼20℃
15℃
10℃以下
低温遭遇期間
4週間
4週間
5週間
6∼7週間
品種選定のポイント
品種の組み合わせが重要
∼選定ポイントとオススメ品種∼
気候変動の影響を受けにくい主軸品種を設定
主軸品種の特性を基に前後の品種を選定
12月中旬∼3月上旬収穫は
暖冬
生育前進しにくい品種
寒冬
低温伸長性、
耐寒性品種が有効
①∼12月上旬
●
高温期での栽培となるため、収穫
=耐暑性を基準に品種選定し作型を調整する
時期の変動よりも品質への影響大
ボルト 耐暑性があるとはいえ「ブロッコリー」 CRルイス 「比較的」耐暑性がある
高温期は扁平花蕾や不整形花蕾となる
低温伸長性が劣る
15℃∼20℃となる時期の収穫がベスト!
東三河標準:10月末∼11月下旬収穫
ボルトに比べると耐暑性は劣る
ボルトよりも数日遅れて収穫可能
ボルトにつながるよう設定する
東三河標準:11月中旬∼11月下旬収穫
②12月中旬∼3月上旬
●
気候の年次変動が大きいため
=低温伸長性の有無を基準に品種選定
品種の組み合わせが重要
バンベル あえてのベルネ以前の収穫
耐暑性はないが、生育前進が比較的少ない
極端な低温では生育緩慢に
年またぎの主軸品種●
①
東三河標準:12月中旬∼1月上旬収穫
ブルガ 耐寒性と形状安定性
耐寒性がありアントシアンの発生が少ない
極端な乾燥、低温では生育緩慢に
耐寒性を生かした厳寒期収穫
東三河標準:1月下旬∼2月中旬収穫
ユルガン 名は体を表す安定した収穫期
温度変化に鈍感で熟期が安定
低温では生育緩慢、
アントシアン発生
年またぎの主軸品種●
②
東三河標準:12月中旬∼1月中旬収穫
マルス じっくり生育、作業性良好
花蕾形成までじっくり生育
温度上昇下では花蕾の緩みが早くなる
極晩生品種へのつなぎ
東三河標準:2月下旬∼3月上旬収穫
③3月中旬∼
●
気候の年次変動は小さいが
=品種ごとの熟期を生かして栽培リレー
温度上昇期の収穫となる
すずか ➡ はるびより ➡ ゆめさくら ➡ 晩緑105 極晩生品種の栽培リレー
比較的生育前進は少ないが、出蕾後の温度に
よっては収穫時期が変動してしまう
収穫時期が温度上昇期となるため
複数品種を少量ずつ栽培
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