ブログ「農場日記」

2013.12.12 [ 農場日記 | 農場プレゼンツ ]

施設園芸における省エネ栽培とは

今年は例年よりも遅くまで気温の高い日が続きましたが、ようやく本格的な冬の季節になりました。
施設園芸においては、昨今の燃料費高騰のため『省エネ』に対する関心が高まっています。
研究農場でも、暖房機の熱効率を良くしたり、ハウスの保温性を高めることで省エネを図る資材の試験を各種行っています。
ただ、栽培現場では夜間の管理温度を下げることによって燃料費を削減する方法がとられることも多々あります。
夜間の管理温度を下げてしまうと植物の生育速度は遅くなり、結果として収量は減少する可能性があります。
燃料費は減ったが収量も減ってしまったとなれば、収量あたりの燃料コストは変わっていないことになり結果として省エネにはなっていないということになります。
逆に、必要な時に適切な加温管理を行うことで収量を従来よりも増加させることができれば、収量あたりの燃料コストが小さくなります。
つまり、たくさんエネルギーを使ってもそれ以上に増収すれば、生産量当たりでみれば『省エネ』と言えます。

研究農場では、エネルギーコストと収量の最適なバランスを考えた栽培試験も行っています。

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