ブログ「農場日記」

2019.04.02 [ 農場日記 | 農場プレゼンツ ]

4月~5月「トマト・ミニトマト」栽培管理ワンポイント

【栽培管理ワンポイントアドバイス!】
◇晴れの日は初夏の陽気となり、日照時間、日射量とも多い時期になります。
雨のち晴れなど天候が回復する時に急激にハウス内温度が上昇し作物が結露することがあります。
早めに換気したり、遮光カーテンを活用するなどして強い日射による急激な温度上昇と結露及び萎れを防止しましょう。

◇曇雨天が続くと夕方の換気だけでは除湿しきれずハウス内湿度が問題となる場合があります。
その場合は除湿のために暖房機や循環扇を積極的に活用し
ましょう。

【環境制御をバックアップ!・春~初夏のお勧め資材】
プリベンタ・マグ フレッシュサンソ液剤 ペンタキープHYPER タキイトレエース PSカル レディーヒート
プリベンタマグ フレッシュサンソ液剤 ペンタキープHyper タキイトレエース PSカル レディヒート

◇プリベンタマグ:亜リン酸マグネシウム液肥。
亜リン酸とマグネシウムの相乗効果で発根が促進され、肥料の吸収が良くなり、病気にかかりにくくなります。

◇フレッシュサンソ液剤:葉面散布で作物表面の病害の原因となる汚れなどを剥離。
根圏施用で酸素を即効的に補給し、発根促進。

◇ペンタキープHyper:葉緑素の素 5ALAを施用することで光合成バックアップ。
春の日差しを有効活用することで収量、品質アップ。

◇タキイトレエース:成分のトレハロースは高温・低温・萎れなどによるストレスを軽減する効果あり。
肥料登録資材。

◇PSカル:キレート形態カルシウムに植物活性剤配合。
吸収されやすく即効性が期待できるカルシウム剤。
チップバーン、尻腐れ果の軽減に。

◇レディヒート:近赤外線を反射し、光合成に必要な可視光線を透過する遮熱塗料。
10アール3缶を塗布で3~4ヶ月間持続。


【病害虫防除】
◇多湿・結露が原因となる灰色カビ病対策を行いますが、
養液栽培の場合うどんこ病対策も必要になることがあります。

◇気温の上昇とともに、害虫の発生・侵入が増えてきます。
コナジラミ以外の害虫被害にも注意し早めの防除を行いましょう。

◇マルハナバチ・クロマルハナバチ農薬の影響日数にも注意。

農薬散布参考例

薬剤名
主な適用病害虫
使用時期
使用倍率
使用回数
マルハナ影響日数
備考
1
カリグリーン水溶剤
葉かび病、灰色カビ病、うどんこ病
収穫前日まで
800~1000
-
0日
初期治療、残効性低、カリ肥料としての効果も。アルカリ性農薬のため木酢液、強酸性資材との混用不可。
まくぴか
シリコーン系展着剤
-
3000~10000倍


農薬を均一散布、汚れ軽減、散布後の乾きを早める

2
ボトピカ水和剤
灰色かび病
収穫前日まで
2000~4000倍

-
微生物
予防。新葉への移行はない。
コルト顆粒水和剤
コナジラミ類、アブラムシ類
収穫7日まで
4000倍
3回以内
7日
浸透移行性は弱いので葉の裏表にムラ無く散布。チェスと同系統。
まくぴか
シリコーン系展着剤
-
3000~10000
-
-
農薬を均一散布、汚れ軽減、散布後の乾きを早める

3
パンチョTF顆粒水和剤
うどんこ病
収穫前日まで
2000
2回以内
1日
トリフミン混合剤、トリフミンとの使用回数(5回以内)に注意。
トランスフォームFL
コナジラミ類
収穫前日まで
1000~2000
2回以内
5日
新規薬剤。浸透移行性(葉表から葉裏への移行)と浸達性(下葉から上位葉へ)あり。
まくぴか
シリコーン系展着剤
-
3000~10000
-
-
農薬を均一散布、汚れ軽減、散布後の乾きを早める

4
パレード20FL
灰色カビ病、葉かび病、うどんこ病、すすかびこ病
収穫前日まで

2000~4000
3回以内
0日
カンタス、アフェットと同系統
モスピラン顆粒水溶剤
コナジラミ類、アザミウマ類、アブラムシ類
収穫前日まで
2000
3回以内
3日
浸透移行性あり、アドマイヤー、バリアードと同系統。
まくぴか
シリコン系展着剤
-
3000~10000
-
-
農薬を均一散布、汚れ軽減、散布後の乾きを早める

・病害虫の発生が少ない~発生初期
 ・・・散布回数制限の無い農薬を中心にローテーション 1→2→1→3→
・病害虫発生期・・・薬剤系統を変えてローテーション  1→2→3→4→
・薬剤によっては農薬登録内容(使用回数など)がトマトとミニトマトでは異なる場合があるのでご注意ください。
・農薬散布にあたっては、農薬登録内容を農薬ラベル等で確認の上、使用してください。

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