ブログ「農場日記」

2019.08.17 [ 農場日記 | 農場プレゼンツ ]

8月~9月・夏の「カリフラワー」管理のワンポイント

カリフラワー 夏の「カリフラワー」の管理のワンポイント

👉高温時の発芽不良改善
播種後48時間の冷蔵処理、遮光資材や循環扇などを活用し育苗トレーの地温上昇を抑えます。

👉育苗後半の軟弱徒長防止
午前中たっぷりと潅水し、午後の潅水は葉水程度とし夕方には培土の表面が乾いているようにし、夜間の水分過多による徒長を防止。

👉根こぶ病は気温18℃~25℃の時期で酸性土壌、多湿条件で発生しやすくなる。
定植前の苦土石灰、WHITEシリカなどで土壌pH及び排水性の土壌改良を行 う。
トラクターなどの農機具を良く洗浄し発生圃場からの持ち込みを防止。

【夏のお勧め資材】
👉粒状亜リン酸1号:液状タイプ亜リン酸より長期間効く粒状品
軟弱徒長の抑制、発根促進に。
◉培土1Lに5g~8g混合もしくはセルトレーに散布。

👉バリカタ: ケイ酸液肥。
苗を硬く仕上げ軟弱徒長を防止します。
◉1000倍にて葉面散布、潅水。アルカリ性資材との混用はできません。

👉WHITEシリカ:高品質ゼオライト土壌改良資材。
土壌の排水性、保水性、保肥性の改善に。
◉10アールあたり60kg~100kg施用。

👉フレッシュサンソ:粒剤は酸素を4ヶ月間に渡り土壌に供給
作物の根張りを改善し、土壌の団粒化を促進。
液剤は即効的に土壌に酸素を供給し、 根の酸素不足を軽減。
◉粒剤は畝立て時に10アール40~60kg施用。
◉液剤は100倍で施用し、台風などの潮風による塩分の洗い流 し及び集中豪雨時の冠水による酸素不足を改善。

👉ペンタキープHyper:葉緑素の素 
5ALAを施用することで光合成をバックアップ。
定植後の活着促進、夏の暑さに負けない丈夫な作物作りに。
◉5000~ 7000倍にて葉面散布。

👉露地用ネット:台風のなどの強風対策ネット。
ネットを張ることで苗が強風で傷んだり、飛ばされるのを防止します。
◉12ミリx400cmx50m 価格も 手頃で軽く取り扱いが楽です。

【病害虫管理】
➤病害虫の発生が多い時期です。
育苗中及び定植後はハイマダラノメイガ(シンクイ)およびコナガの防除を中心に行います。

➤根こぶ病発生圃場でなくとも根こぶ病防除はしっかりと行い、病気の蔓延を防止しましょう。

【農薬散布参考例】


薬剤名
主な適用病害虫
使用時期
使用倍率
散布回数
備考

1
プリンスフロアバウル
ハイマダラノメイガ、コナガ
収穫14日前まで
2000倍
2回以内




2
フロンサイドSC
根こぶ病
定植前
500ml/10a
1回以内
100~200L/10aに希釈し本圃に全面散布、土壌混和



3
ランマンフロアブル
根こぶ病 定植前日~当日
500倍
灌注1回以内
育苗での灌注1回以内

プレバソンフロアブル
アオムシ、ハスモンヨトウ
育苗後半~定植当日
100倍
灌注1回以内 散布回数灌注で1回、散布で3回以内。フェニックス、ベリマークと同系統



4
ゴーゴーサン乳剤
1年生雑草
定植前
200~400ml/10a
1回
雑草発生前に75~150L/10aに希釈して全面土壌散布



5
スピノエース顆粒水和剤
コナガ、ハイマダラノメイガ、アオムシ
収穫3日前まで
5000倍
3回以内
ディアナと同系統


まくぴか
シリコーン系展着剤
-
10000~5000倍
-
農薬を均一散布、汚れ軽減、散布後の乾き早める



6
ランマンフロアブル
根こぶ病
収穫14日前まで
2000倍
灌注1回以内
本圃での灌注回数1回以内。250ml/株を多発場所に灌注。本圃(べと病)での散布4回以内、収穫3日前まで。



7
グレーシア乳剤
コナガ、ウワバ類、ハスモンヨトウ
収穫7日前まで
2000~3000倍
2回以内
新規薬剤

Zボルドー
黒腐病、軟腐病、べと病

500倍
- 無機銅剤。高温時及び花蕾形成時期以降は薬害の恐れがあるので注意。

ミックスパワー
展着剤
-
3000倍
-
農薬を均一散布、汚れ軽減
※農薬散布にあたっては、農薬登録内容を農薬ラベル等で確認の上、使用してください。

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