ブログ「農場日記」

2022.12.09 [ 農場日記 | 農場プレゼンツ ]

変わり種トマトの栽培近況

こんにちは、トヨタネ研究農場です!
今回は、変わり種トマトと天敵製剤「バコトップ」のご紹介です。

農場では変わり種トマトを8月23日に定植を行い、現在では品種による差はありますが、平均して樹長が4mを超えたところです。開花段数については、およそ11段となっています。

ハウス内
 
また、以下の写真のようにカラフルなトマトを収穫しています!

トマト収穫
 
変わり種トマトを栽培しているハウスでは、天敵製剤の放飼試験も行っています。使用している天敵製剤のバコトップは「タバコカスミカメ」というカメムシで、トマトの害虫のコナジラミを食べてくれて、天敵昆虫として働きます。カメムシがコナジラミを食べることで、コナジラミを殺虫する農薬の使用回数が減ることを期待しています。
農場通信でお伝えしたように、10月頃にコナジラミの増加があったため、農薬による防除を複数回行いました。その結果、現在はコナジラミも落ち着き、バコトップの追加放飼も検討しています。
下の画像が、タバコカスミカメです。体長は、3.5mmほどです。

タバコカスミカメ

コナジラミにより、バンカープランツ(※)のクレオメも傷んでしまったため、元気な芽を挿し木し、同時に新たに播種も行いました。下の写真のように大きく育ってきています。

クレオメは、熱帯アメリカ原産のフウチョウソウ科の一年草です。

クレオメ

※バンカープランツとは、天敵を引き寄せる植物のことです。

今回の例では、ハウス内に天敵昆虫のタバコカスミカメを放飼しても、トマトだけでは増殖(卵を産み、数が増える)しにくく定着しにくいため、バンカープランツのクレオメを同じハウスに置くことにより、タバコカスミカメがクレメオに引き寄せられ、増殖でき、ハウス内に定着させることができます。
しかし、クレオメで増殖したタバコカスミカメは、クレオメが居心地良すぎてトマトへ移動しないため、農場では人為的にクレオメの芽先を切ってトマトの葉の上にのせて、移動させる予定です。

*農場視察に関する問い合わせ*
TEL:0532-41-2007(トヨタネ研究農場)
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