ブログ「農場日記」

2019.04.08 [ 農場日記 | 農場プレゼンツ ]

4月~5月「キャベツ」栽培管理ワンポイント

【栽培管理ワンポイントアドバイス!】
◇晴れの日は初夏の陽気となり、日照時間、日射量とも多い時期になります。
気温の上昇と雨により生育が一気に進み裂球、病害虫の被害が広がることがあるので計画的収穫や防除が必須となる時期です。

◇「コブ減り大根」は、おとり効果で根コブ病菌の胞子の目を覚まさせ根毛に根コブ菌を感染させることで土壌の菌密度を減らす緑肥作物です。
また、根コブ病耐病性品種を作付けすることでも、おとり効果が期待できます。
土壌中の胞子を眠らせる「ネビジン」のような薬剤を使っている圃場では使用中止後2~3年は効果が無いので注意してください。

【春~初夏のお勧め資材】
P-マックス-L 鉄力あくあF-14 昭和酵素
P-マックス・L 鉄力あくあF14 昭和酵素S
◇P-マックス・L
亜リン酸の働きで発根が良くなり、環境ストレスに強くなる力が養成されます。
1000~1500倍で葉面散布。
カルシウム資材、アルカリ資材及びアルカリ性農薬・銅剤との混用はできません。

◇鉄力あくあF14
根からも葉からも吸収されやすい二価鉄やホウ素などを成分とする微量要素肥料。
ホウ素欠乏などの生理障害予防に。
5000~10000倍で葉面散布

◇昭和酵素S
作物残さや緑肥などの有機物分解を促進し、堆肥などの有機物分解時に発生する硫化水素ガスなどの有害ガスの発生を軽減し、定植時の作物の根張りを良くします。
粉状品と粒状品があります。
10アール当たり60~80kg施用。

【病害虫防除】
◇気温の上昇とともにコナガをはじめとする害虫の活動が活発になります。
隣接する圃場へのドリフトに注意し、食害がみられたら収穫前日数に注意して初期防除。

◇根こぶ病・菌核病などの病害発生株は早めに抜き取り圃場外処分を行いましょう。

◇収穫残さがコナガなどの害虫繁殖場所になるので収穫が終了したら早めにすきこみ、再生残さも早めに除去しましょう。

◇菌核病発生圃場では栽培終了後、すき込み前に微生物殺菌剤ミニタンWDGを800g/10a散布し土壌混和。

農薬散布参考例

薬剤名
主な適用病害虫
使用時期
使用倍率
使用回数

備考
1
トアローフロアブルCT
コナガ、ヨトウムシ、アオムシ
収穫前日まで
500~2000
-

BT剤、エスマルク、デルフィンと同一系統。使用回数制限なし
まくぴか
シリコーン系展着剤
-
3000~10000倍


農薬を均一散布、汚れ軽減、散布後の乾きを早める

2
アニキ乳剤
コナガ、アオムシ、ハスモンヨトウ
収穫3日まで
1000~2000

3回以内

アファーム乳剤と同系統
バリダシン液剤5
黒腐病、軟腐病
収穫7日前まで
1000
5回以内


まくぴか
シリコーン系展着剤
-
3000~10000
-

農薬を均一散布、汚れ軽減、散布後の乾きを早める

3
フェニックス顆粒水和剤
コナガ、アオムシ、ハイマダラノメイガ
収穫前日まで
2000~4000
3回以内

プレバソンと同系統
トップジンM
菌核病、根朽病
収穫3日前まで
2000
2回まで

ベンレートと同系統
まくぴか
シリコーン系展着剤
-
3000~10000
-

農薬を均一散布、汚れ軽減、散布後の乾きを早める

4
アクセルフロアブル
コナガ、アオムシ、キスジノハムシ
収穫前日まで

1000~2000
3回まで

浸透移行性は無し
ランマンフロアブル
べと病
収穫3日前まで
2000
4回まで

オラクルと同系統
まくぴか
シリコン系展着剤
-
3000~10000
-

農薬を均一散布、汚れ軽減、散布後の乾きを早める

・病害虫の発生が少ない~発生初期
 ・・・散布回数制限の無いBT剤を中心にローテーション 1→2→3→
・病害虫発生期・・・薬剤系統を変えてローテーション   2→3→4→
・農薬散布にあたっては、農薬登録内容を農薬ラベル等で確認の上、使用してください。

スタッフ男性 スタッフ女性

前の記事を見る

次の記事を見る

トラックバック

このページのトラックバックURL:
https://www.toyotane.co.jp/p/trackback/001424

コメント

この記事に対するコメントはまだありません。

コメントを投稿

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。

前の記事を見る

次の記事を見る