8月中下旬に定植したトマトの収穫が順次始まっています。
収穫初期のこの時期は特にトマトの裂果が目立ちます。
品種の違いにより多い・少ないはあります。
根本的には根からの吸水と葉からの蒸散がアンバランスとなり、
果実に水分が行き過ぎて割れてしまうと考えています。
したがって、対策としては、天候に応じた潅水量の調整と、葉面積と湿度コントロールによる蒸散量の調整ということになります。
わかっていてもなかなかうまくいきません。
割れてしまったトマトは傷口からすぐにカビてしまうため、通常は廃棄処分となります。
ある程度量がまとまれば、個人的に自家製トマトジュースにしていただいています。
材料はトマトのみ。水も一切使いません。
15個程度をざく切りにして鍋に入れ、形が崩れるまで煮込み、ハンドブレンダー等でジュース状にしてザルで濾せば出来上がりです。
お好みで塩を少々いれても美味しいです。
トマトの重要な栄養素である『リコピン』は熱に強いため煮込んでも大丈夫。
むしろ加熱した方が吸収効率が高まるそうです。
リコピンは抗酸化作用による健康効果がいろいろと報告されています。
私は健康診断の数日前にこの自家製トマトジュースを1日コップ2杯程度飲むと、中性脂肪の数値が明らかに下がります!(あくまで個人の感想です)
割れたトマトがまとまって入手できるのは生産者の特権ですが、トマトがたくさん入手できたらぜひお試し下さい。
市販のトマトジュースとは『濃さ』が全く違います。
研究農場スタッフ
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