ブログ「農場日記」

2011.02.26 [ 農場日記 | 農場プレゼンツ ]

育苗ハウスの苗たち① コーン ブロッコリー

 今回は育苗中の苗のレポートです。2月19日を過ぎて暖かい日が続きますね。寒い時期の管理から暖かい時期の管理に変わってきました。苗半作と言われますが,農場でも各担当者が数時間おきに様子を見たり 換気の幅を徐々に大きくしたりと良い苗ができるように こまめに世話をしています。


スイートコーン(露地トンネル栽培)



トンネルコーン2  


トンネル栽培のスイートコーンの種は2月21日に播きました。

コーン嵩上げ     トンネルコーン2



2日程度で発芽し 太い直根がプラグトレイの下から出てくるので,下に箱を置き嵩上げして育苗します。スイートコーンはもうしばらくトンネル育苗が続きます。


春ブロッコリー




春ブロッコリーは1月20日に播種しました。約40日育苗して3月上旬に定植します。1月~2月前半は,寒さを防ぐためにハウス内でトンネルを使って育苗していましたが,今は気温の上がりすぎに注意しながら管理をしています。          研究農場  広田

2011.02.22 [ 農場日記 | 農場プレゼンツ ]

白菜と甘藍の状況

研修生伊藤です。担当している圃場の状況。

第2圃場 冬系甘藍・春系甘藍


年内グループは凍霜害・裂皮にて収穫期が終了しました。次作のトンネル西瓜栽培のために2月24日から片づけを始めます。 

   
年明け①グループ(1~2月収穫)は、収穫期中です。今、在圃性の確認をしています。
冬系甘藍    春系甘藍
   
    冬系年明②         春系年明② 

年明け②グループ(2~3月収穫)は、春系は低温肥大性があるので大きくなっていますが、冬系は生育が止まっている感じでまだ収穫不可の状況です。

 

第5圃場 白菜

年内グループは凍霜害にて収穫期終了。片づけを2月24日から始めます。

年明け①グループ(80~85日タイプ)は収穫期中。外葉の傷み・芯の伸びを確認しながら収穫期限度の在圃性の確認をしています。

年明け②(90日タイプ)は収穫始まり~収穫期中。外葉の傷み・芯の伸びを確認しながら収穫期限度の在圃性の確認をしていきます。

研究農場 伊藤

2011.02.21 [ 農場日記 | 公開調査 ]

白菜公開調査

2月17日に白菜の公開調査を行いました。

2.17白菜公調01


熟期が80-85日型と90日型の白菜の収穫状況を確認し
ました。

2.17白菜公調1

球内の締まりや色だけではなく,外観の凍霜害や暖かく
なる中での芯の伸び具合等の圃場在圃性に関わる部分
を見ることを学びました。         研究農場 広田

2011.02.21 [ 農場日記 | 農場プレゼンツ ]

ブロッコリー収穫中

ブロッコリ-の2.3月穫り品種を収穫中です。
ブロッコリ-2/中

今の作型では,美緑410や盛緑81などの品種が収
穫期をむかえています。ブロッコリーでは花蕾の揃
いや形状を調査しています。       研究農場 広田

2011.02.08 [ 農場日記 | 公開調査 ]

キャベツ公開調査 年明穫り① 冬系・春系

2月3日にキャベツの公開調査を行いました。

公開調査では各品種を一度に見ます。外観,内部の色や
締まり具合,重さ,揃い性,耐寒性,在圃性等を見た後に
参加者の投票が行われます。

今回は1年生社員を対象とした栽培勉強会後の公開調査
で「品種の選び方」のおさらいも出来て勉強になりました。
      研究農場 広田

2011.02.08 [ 農場日記 | 農場プレゼンツ ]

立春

 今年は,年明けは寒かったですが,2月に入りようやく

少しだけ暖かくなって来ました。外ではまだ霜が降りるこ

ともありますが,日中の最高気温は1月下旬よりも高くな

っています。(立春以降は露地の圃場では日中最高気温

は10℃を越えています)

 ハウス内は30℃位になることもあるので,農場でもトマ

ト養液栽培では給液回数を増やしたり,換気を多めにし

たりと管理を変えるようになっています。 作物の様子や

体調管理に気をつけたいと思います。

研究農場 広田

2011.01.28 [ 農場日記 | 農場プレゼンツ ]

夕顔(干瓢)と南瓜

タイトルを見ると何のことか分かりにくいかもしれないですね。
実は西瓜を接ぐ主な作物が夕顔と南瓜です。
接木苗は土壌病害対策(つる割れ病他)や,樹勢維持・低温伸長性の確保といったことを主な目的に使われます。
西瓜は暑い条件を好みますが,1月2月の寒い時期の定植では,気温・地温が低すぎる場合があるため,低温伸長性に優れた夕顔や南瓜に接いだ苗を使うのが一般的となっています。

ユウガオという名前から,アサガオやヒルガオの仲間の様な印象を受けるかもしれませんが,ユウガオはウリ科です。
アサガオやヒルガオはヒルガオ科で,ちょっと紛らわしいですね。

研究農場 広田

2011.01.26 [ 農場日記 | 農場プレゼンツ ]

西瓜接木

ハウス栽培用西瓜苗の接木作業は1月24日に行いました。
現在の西瓜栽培は,接木苗を使う方法が主流になっています。
接木苗を使うことで病害を低減や,生育~収穫期間の樹勢の維持が期待できます。

研究農場では農場課員総出で作業に当たりました。
接木作業では台木(ユウガオ)に穂木(スイカ)を挿しますが,一連の作業は細かくて慣れるまでは大変でした。

この接木苗は3月上旬に定植し5月下旬に収穫します。

双葉をひろげている苗を見ていると,これからの生育が楽しみです。


0121西瓜    西瓜台木
西瓜発芽         西瓜用台木

研究農場 広田

2011.01.21 [ 農場日記 | 農場プレゼンツ ]

葉ネギ生育中

現在農場では,葉ネギ栽培も行っております。
平成22年度が1年目の栽培でネギを見ながらの試作栽培です。

葉葱葉ネギの使い途では麺類やお吸い物,奴豆腐等が身近でしょうか。
ほかにも加工用など様々なニーズがある中では,食味,収量,細さや直立性など用途によって要求される性質は様々です。

葱の生育にも水管理が大きく関わります。
農場の試作栽培でも他の作物同様に生育初期に適切に水分が制限されると,根が十分に張り地上部がしっかり育つ様でした。

今作は冬向き品種を栽培中です。
冬向き品種の中にも周年栽培可能な品種が有ります。
夏向き品種と異なる品種特性(揃い性,樹姿等)を持つものがあることから,年中栽培される冬向き品種もあります。

現在栽培中の品種では,揃い性等の生育特性よりも食味重視のものや,細く硬く,じっくり育つ葱,比較的土目を選ばずに生育する品種,などなど色々な品種特性があります。

圃場で葱を観察等しておりますと大変興味深く感じています。
無加温ハウス内では最低気温が0度付近の寒い日が続きますが,寒さに負けないようにしたいものです。

研究農場 広田

2011.01.13 [ 農場日記 | 農場プレゼンツ ]

気温の平年値と品種

1/6付の日本農業新聞「四季」欄によると,天気予報の「平年値」が今年5月から,1981-2010年の値に移行するそうです。
平年気温は10年毎の更新だそうです。

記事には“―温暖化が「平均的な気候」に近づく。物差しの目盛りが変わるだけだ”とも記載がありました。

「平年値」については日本気象協会や気象庁の頁に詳しい説明が有ります。
よく天気予報で「平年並み,平年より高い,低い」と言うのを聞きますが,この表現の基準が変わるのですね。

野菜の品種で言えば,耐暑性のある品種により注目が集まるかもしれません。

白菜は年明け獲り(80日型)の試し獲りが行われ,熟期を迎えつつあります。
白菜も年によっては耐寒性に優れた馬力型の品種がかえって育ちすぎてしまう事もあるかと思われます。
冬の時期が以前ほど冷え込まない年もあり温暖化言われる中でも,球を作ってから圃場における品種(=在圃性が長い)にも注目しています。
白菜圃場
研究農場 広田