2021.02.24 [ 農場日記 | 農場プレゼンツ ]
こんにちは。
研究農場では、
毎年ブロッコリーの品種比較試験を行っております。
2020年度作の概要についてご紹介致します。
試験の作順
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作型
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定植時期
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1作目 |
年内早生作 |
8月31日 |
2作目 |
年内作 |
9月9日 |
3作目 |
年またぎ作 |
9月17日 |
4作目 |
年明け作 |
10月5日 |
1・2作目:天候に恵まれ、生育良好で前進傾向でした。
3・4作目:低温や乾燥の影響で生育が遅れております。
現在は3作目収穫終盤、4作目収穫始まりという状況です。
また4作目は3月中下旬ごろまでの栽培予定です。
ご見学ご希望の方は弊社営業担当までご連絡ください。
またオンライン見学も受け付けております!
研究農場スタッフ n.m
2021.02.16 [ 農場日記 | 農場プレゼンツ ]
こんにちは。
朝晩はまだ冷えますが、2月に入り日に日に春らしい天気の日が増えてきました。
ハウス栽培
2月を過ぎると管理は冬モードから春モードへと変わります。
日差しが急に強くなり、ハウスを締め切ったままでは温度が上がりすぎてしまうため、日中は換気をして温度調整が必要になります。
♢このとき十分注意しなければいけないのが、『温湿度の急激な変化』です。
ハウス内が暑くても外はまだ寒いので、急に換気をしてしまうと温湿度が一気に変わってしまい、作物がダメージを受けてしまいます。
♢この時期の換気のコツは、日中温度が上がりそうな日は、
朝早い段階からほんの『少しだけ隙間を開けておく』ことです。
♢そうすることで、日中に温度が上がってから急に換気をするよりも温湿度の変化が穏やかになり、『作物に優しい換気』ができます。
自動換気の場合は、早朝から午前の温度設定をやや下げて、早めに換気が始まるようにするとよいでしょう。
また、日中はミスト噴霧をすることで、
換気によるハウス内の乾燥を防ぐことも重要です。
乾燥のしすぎは、作物の光合成を抑制し、春以降の収量減少に繋がります。
研究農場では換気やミスト噴霧はすべてセンサーで自動管理をしています。
それでもこの時期は環境調節にとても気を使います。
研究農場 y.o
2021.02.12 [ 農場日記 | 農場プレゼンツ ]
みなさま、こんにちは。
栽培サポート課スタッフです!
今回は私が所属する「栽培サポート課」について紹介したいと思います。
弊社には下記のように「栽培支援部」「栽培サポート課」という部署があります。
*栽培支援部
栽培に関する専門知識を持って栽培技術面からお客様のサポートを行う。
品種比較や商品展示などを行う「研究農場」と「栽培サポート課」から構成される。
◎研究農場
実際に農産物を生産しながら様々な試験を通してお客様をサポートしております。
◎栽培サポート課
生産現場へ出向き、お客様と接しながら農業生産のサポートをしております。
■栽培サポート課の仕事って?
栽培サポート課の主な仕事はココバッグ栽培、イチゴ高設栽培を中心とした
養液栽培システムやプロファーム導入者様への栽培サポートとなります。
◎養液栽培の管理の基本や機器の使い方
環境制御技術について、お客様の圃場の状況に応じた適切な管理をアドバイス。
◎定期的な現場巡回、栽培資料の配布
メール・電話対応など、様々な手段でお客様をサポート。
【対象】
養液栽培を初めて導入されて、栽培管理に不安な方、環境制御に興味があるけど、
どんなところから取り組んだら良いのかお困りの方
ぜひトヨタネ栽培サポート課のサービスをご利用くださいませ!
栽培サポート課 m.u
2021.02.01 [ 農場日記 | 農場プレゼンツ ]
こんにちは。
1月19日(火)と26日(火)に研究農場にて新人研修をおこないました。
19日(火)午前中は、全ての圃場の試験内容を説明。
午後からは、収穫作業・葉かき作業を経験してもらいました。
26日(火)は、トマト収穫作業・生育調査などを行う。
外は寒い、ハウス内は暑い中での作業環境。
新人研修の皆さんには、体調管理に十分注意してもらいました。
実際のところ?
農場での実習研修の経験が、
今後の農家様に役立つ情報として活かせればと思います!
研究農場 m.m
2021.01.26 [ 農場日記 | 農場プレゼンツ ]
こんにちは。
露地作の状況について。
昨年は、台風の襲来も無く露地野菜にとっては順調すぎるぐらい生育が進みました。
しかし豊作の秋を迎えた12月に入り低温・乾燥。
1月7日から5日間は最低気温が氷点下を下回る温度で生育が停滞しました。
また1月21日は-3.5度と最低気温を更新。
キャベツ・ブロッコリーなどは、霜が降りて凍り付いてしまいました。
しかし日中には13度と気温が上がり1月としては珍しい天気になりました。
昨年は、生育順調で野菜の価格が低迷していました。
年末から年始にかけては1000円台/ケースをキープ。
何とか生産者のみなさんは、ほっとしたと思います。
コロナ禍ではありますが、
生産者の皆さまが潤うように春まで価格が安定すればと思います・・・・・
研究農場 m.m
2020.12.23 [ 農場日記 | 公開調査 ]
今季一番の寒波が襲来!
寒風吹く中、キャベツの公開調査を行いました。
弊社研究農場では、年4作のキャベツ品種比較栽培を行っています。
今回は年内収穫作の冬キャベツと春キャベツ、合わせて40品種!の比較検討を行いました。
また各産地でも新品種の試作は行っていただいています。
しかし1箇所の畑にこれだけ多くの品種を集めて、
公平な条件で栽培するというのは、全国的に見てもかなり珍しいのではないかと思います。
年4作で冬系春系合わせれば、品種数は合計100種類以上にもなります!
今作は定植初期の猛暑はあったものの、
その後は台風被害や病気発生も無く比較的順調に生育しました。
ただし毎年同じ条件にはなりません。
同じ品種でも何年か栽培してみて特性をきちんと把握する必要があります。
次年度もお客様により良い品種をご提案できるように、
研究農場スタッフと社内関係者が集まってしっかりと品種特性を確認しました。
研究農場 y.o
2020.12.22 [ 農場日記 | 農場プレゼンツ ]
朝晩の冷え込みが一段と厳しくなり、本格的な冬を迎えました。
ナーセリー(苗生産)において、冬春シーズンのウリ類(スイカ、メロン、キュウリなど)
接木苗の生産が本格的にスタートしております。
今回はウリ科野菜の接木について、
その工程やメカニズムを解説していきたいと思います。
ウリ類の接木には、ナスやトマトの接木と異なります。
基本的にプラスチック製のチューブを使用せずに、
穂木を台木に挿し込む「挿し接ぎ」と呼ばれる方法で接合します。
まず、穂木と台木が接合した部分に褐色の糊(のり)状物質が発生してきます。
これを「カルス」といいます。
この「カルス」が仮導管細胞に分化し、仮の通導組織としてつながっていきます。
仮導管は養水分を台木から穂木に送る仮パイプの役目をします。
順調に活着すれば、この仮導管が台木から穂木へ網目状に密に繋がります。
接木から5日目頃には細胞の隔壁が消失し、パイプ状の導管になります。
穂木、台木それぞれの導管が網目状に完全につながって初めて接木が完成します。
接合部が活着するまで、およそ7日間。
穂木と台木の間で養水分を十分にやり取りできない間は、温度、湿度を一定に保ったトンネルや養生室で管理をしていきます。
この間の温度、湿度などの管理の仕方、手のかけ方が苗の仕上がりを決めます。
更には本圃でのパフォーマンスを左右する重要なポイントとなります。
今回説明させていただいた、接木に関する管理だけでなく、
播種から一次育苗、二次育苗における苗の状態においても、
緊張感と責任を持って、お客様に満足していただける苗作りに努めてまいります。
種苗部 h.n
2020.12.17 [ 農場日記 | 農場プレゼンツ ]
こんにちは
仕事柄、愛知県外のお客様の元へ車で移動することが多いです。
そのときにとてもお世話になっているものがあります。
そう、スマートフォンの地図アプリです。
知らない土地に行くときも、地図アプリのナビ機能があれば安心です。
また訪問するお客様から次のお客様までの移動時間も調べることが出来ます。
その日の行動予定を立てるのにも非常に役立っています。
また移動先での食事場所を探すのにも活躍します。
遠くに行った際の食事も仕事中の楽しみの1つです。
スマートフォンの地図アプリに頼っているので、
仕事中バッテリーが無くなりそうだと、ヒヤヒヤします。
ナビが無い時代があったことを思うと、
ナビの有る時代に仕事ができていて良かったなぁと思います。
栽培サポート t.s
2020.10.21 [ 農場日記 | 農場プレゼンツ ]
栽培サポート課として
お客様と話す話題に、
「夏の暑さ」対策があります。
今年のように9月に入っても30℃以上の日が続き、
8月に定植したトマトの活着や根張り、
着果に悪影響が出てしまった生産者様も多くみえます。
暑さ対策としてお薦めしたいのが、
「レディヒート」「トランスパー」など遮熱塗料です。
来年の春以降のために、
弊社研究農場ハウスに
遮熱塗料の新しいタイプのものと従来タイプのものの比較試験を行い、
塗布面の変化を確認しております。
今年は愛知県に台風の上陸は無く、
8月24日に塗布した試験ではあまり大きな変化はありませんが、
試験結果をメーカー様と共有することで、より良い商品をお客様に提案できるようになればと思います。
研究農場に栽培サポート課が移動して半年、
研究農場と連携した商品や栽培の試験を行うことができるようになりました。
トマトやイチゴの養液栽培でも
研究農場と栽培サポート課のメンバーが連携した試験をいくつか行っております。
弊社研究農場に来場された際には、
そちらもご覧いただければと思います。
栽培サポート課 f.h
2020.08.27 [ 農場日記 | 農場プレゼンツ ]
新型コロナウイルス感染拡大の影響が続く中、
私たち栽培サポート課もお客様のアフターフォローに影響が出ています。
全国の緊急事態宣言は解除され、現場の緊急度に応じて出掛けるようになったものの、
「自分が知らないうちに感染していて、お客様にうつしてしまわないかな?」
「お客様は業者の出入りが不安でないかな?」と心配は尽きません・・・。
日々、マスクや消毒などしっかり対策をとって栽培サポート活動を行っている状況です。
現在は8月も終わりが近づき、施設園芸農家様は続々と定植を迎えています。
コロナだからといって作物の生育は待ってはくれないため、
栽培管理に困っている農家様がいらっしゃれば、私たちはしっかりサポートしたいのです!
そこで、いま流行りのZOOMを使ってオンライン栽培サポートを行ってみることにしました。
これまで電話やメールでお客様の問い合わせに対応させて頂くことは度々ありましたが、
カメラを使った栽培サポートは初めて・・・。
「やり取りは上手くいくかな?」「トマトの様子はしっかり把握できるかな?」
と不安でしたが、実際試してみると、生育の良し悪し、
病気の発生の有無などの話をしながらその場ですぐに映像で状況を確認でき、非常に便利だと実感!!!
お客様には画面共有の機能で私たちの手持ちの資料もすぐ見て頂くことができ、
電話やメール以上に充実したサポートとなりました。
遠方にいらっしゃるなかなかお会いできなかったお客様、
いますぐに問題を解決したいお客様とのやり取りには十分に「アリ!」なのではないでしょうか。コロナ禍の中でも、利用できるものはどんどん利用して、
今後もより充実した栽培サポートができるよう部署一同取り組んでいきたいと思います。
研究農場
栽培サポート課スタッフ