ブログ「社長のつぶやき」

2011.04.05 [ 社長のつぶやき | 日々のつぶやき ]

「お互い様」の心で支援

今回の震災で被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。

震災から間もなく1カ月と言うのに、明るい兆しがなかなか見えてきません。
その理由はあまりに被害地区のダメージが大きくかつ広範囲であること、そして福島第一原発の壊滅的な状況に光が見えないことにあります。
政府の対応も後手後手と言われますが、少しだけ擁護するならば世界でも前例のないほどの災害の復旧と原発のメルトダウン(再臨界)危機を同時に対処するようなリスク管理はまさに「想定外」と言わざるをえません。
原発事故は起こってはいけない事故なのです。
仮に千年に一度と言われるほどの事態であったとしても、原発は絶対安心が前提でなければ許されません。
そのような意味では原発は「未来の火」ではなくなったと思います。
抽象的ですが今回の東日本大震災は「文明の転換点」となると直感しています。


今回の地震はたまたま東北地方で発生しました。
私たちの地域も東海・東南海地震の震源域近くに位置しています。
今回関東東北の農業は大打撃を受けました。
被災、生産設備の壊滅、塩害、オイルによる害、そして放射能汚染の可能性、そして風評被害です。
甚大な被害の最中にある農家の皆様に対しては、政府と東電が全面的責任を持って、出来るだけ早期に営農が再開されることを願うのみです。
漁業も同様です。


東海地方は幸い今回ほとんど無傷です。
決して相手の不幸を逆手に取るような意味ではなく、関東東北の先行きが見えない間は、東海の農業が頑張らなくちゃいけないと強く感じています。
日本人は「お互い様」です。
特に農漁業は自然の猛威に最も影響を受ける産業ですから尚更です。
いつか東北の人に助けてもらわなくてはいけない時が必ず来ると思います。
日本の素晴らしい園芸農業が衰退しないよう、今は西日本の園芸農家が供給不足の生じないよう頑張る。
その過程で東北農業の復興を「お互い様」の心で支援する。
そんな思いで当社も仕事をしたいと思っています。