2013.01.25 [ 社長のつぶやき | 日々のつぶやき ]
新年のご挨拶というには少々遅すぎますが、本年もどうか宜しくお願い申し上げます。
今年は巳年、原字は頭と体ができかけた胎児を描いたものだそうです。また、植物で言えば、内部にできた種子が大きさを測れるまで大きくなった状態を指すそうなので、「タネや」にとっては、当たり年ではないかと都合の良いような解釈をしています。
昨年末の総選挙で、自民党が政権に復帰。「アベノミクス」で景気が上向きになって株も上がり、円安傾向が持続するようであれば、新年早々、今年の流行語大賞は決まったようなものです。わかっているようでわからないのが、2%のインフレターゲット設定の意味合いです。インフレ率が2%以上高い国家が、何とか2%以内に物価上昇を抑えたい、という時にインフレターゲットを設定するならわかりますが、現にデフレの国家が、何が何でも2%のインフレにする、という政策目標を立てるのは、かのケインズさんも想定外ではないかと思います。また、農業分野では①TPP参加問題②戸別補償政策の見直しが緊急の案件として浮上しています。いい意味で、日本国が新たな再生、脱皮をはかる「巳年」足らんことを念じています。
今年の冬は、昨年にまして寒い冬になっています。弊社にとって、冬はキャベツ、トマト、和菊の相場が大変気がかりです。今年は年末からの寒波、天候不順も重なり、葉物系の生鮮野菜が総じて高値で推移し、ニュースでも「野菜価格高騰」が度々取り上げられています。
大雑把な見方として、東京大田市場においてキャベツ10kg箱千円以上、トマトが4kg箱2千円以上であれば、生産者も一息かなと思います。キャベツの価格というのは、消費者、なかんずく家計を預かる主婦にとっても、野菜が高いか安いかを判断する指標作物だそうです。スーパーでキャベツが100円以下で特売されているとき、主婦は安いと感じるでしょうが、農家は悲鳴を上げています。298円では高すぎる気がします。1玉198円程度で販売されている時が、生産者・消費者共に納得できる価格ではないかと勝手に想像しています。今後どのように価格が推移するのかはわかりませんが、露地野菜はともかくも、施設園芸においては、寒い冬、かつ原油の値上がりと円安のトリプル苦で、燃料価格の高騰が確実にコストアップとなっています。弊社も引き続き生産者目線で、地域の野菜・花卉生産の力になれるよう努力します。改めて、本年も宜しくお願い申し上げます。シェア: