お陰様で弊社は創立50周年、主要な行事もおおむね終了し、後は記念カタログ作成のみとなりました。忙しい時には、不思議と更に追い打ちをかけるような事態が発生するのは世の常でしょうか? 度重なる台風被害、塩害、異常高温で私共にとっての大切なお客様である農家の皆様も大変な被害を受けました。また同時期に会社歴史上最大の設備投資をした磐田ナーセリーが完成し、稼働の時期を迎えていました。
各地区のお客様には精一杯の対応をしたつもりですが、非常に不十分、不満や段取りの悪さを指摘されることも多くありました。改めてお詫び申し上げるとともに、引き続き現場応対、復旧を第一に活動してまいります。建設、土木現場で働く人の人手不足も年とともに危機的状況になりつつあります。そうした中で会社として未来の園芸農業、特に施設園芸に対してどのようなかじ取りをすれば、より社会に役立つことができるのか、本当に50周年をリセットしてゼロから組み立てなおす必要があると考えています。大規模化する施設園芸に対しては、より汎用性の高いAIによる制御、作業合理化ロボットの開発等が大きなテーマになるでしょう。中小園芸農家に対しては、生産から物流、販売の差別化等様々な局面でアイデアが必要になると思います。また社内においては、国の働き方改革に伴う総労働時間の短縮化という課題に対して、労働生産性を下げずに、今まで以上にお客様に良いサービスを提供するにはどんな働き方や仕組み、働く人の意識改革が必要になるのか、しっかり再構築して考える必要があります。。弊社のようにお客様に会ってナンボのアナログビジネスを基本としている会社にとっては尚更です。国内園芸農業の大きなターニングポイントを迎えていると自覚しています。会社としても半世紀を総括、リセットし、新たな半世紀に向けてしっかり目を開いて、前を向いて進んでまいりたいと決意しています。引き続きのご支援を宜しくお願い申し上げます。
川西裕康