ブログ「社長のつぶやき」

2025.04.25 [ 社長のつぶやき | 日々のつぶやき ]

令和の米騒動その後は

まさに令和の米騒動、政府は備蓄米の放出を続けるが、4月のスーパーコメ平均価格5キロは4,214円、14週連続の値上がりです。すでに価格は昨年の倍以上、大規模火災をバケツで消火を図っているような感覚です。しかも1年後買戻し条項あり。ここにきて主要県では増産の動きあるが、時すでに遅し、お米の作付は田植えから始まるわけではない。種もみの播種はほぼ終わっているので、今からの増産の余地は極めて限られる。今もって政府は流通在庫があると言っているが、本当にないのが実態だろう。実は2~3年前からお米の供給不足(実需より少ない生産量)はささやかれていたが、昨年夏に一挙に顕在化した。減反時代、そして現在に至るまでお米の需給は見事にバランスをとって誘導したと自負している政府官僚の成功体験が大きいのだろう。今回の根本的な原因は供給不足、もっと言えば農林省が把握している生産額の見込みと実際の乖離が広がった結果、一気に供給不足が生じ、価格が跳ね上がったことは間違いない。農家も被害者だ。もう少し値上げしてほしいとは思っていたが、一挙に倍以上に跳ね上がればコメ離れがますます加速する可能性もあるし、トランプさんの餌食となって米国産の輸入拡大を迫られるだろうし、韓国やタイ、ベトナムからも緊急輸入の話も聞く。

しかし本当の問題はこれからだ。令和7年はよほど記録的な大豊作にならない限り「令和の米騒動」は続くだろうと予測します。問題はその後です。もし農林省が2023年以前の価格に戻そうとするならば、一部の合理化を徹底した大経営稲作経営体を除き、お米は作らなくなるだろう。供給不足は輸入米で代替するしかない。食糧安全保障上も大問題だ。超大規模経営体のお米を食べるか、いやいや一部の高所得階層はいくら高くとも国産有機米を望むかもしれない。米価の落ち着く先は本当にむずかしい。さらに言えば、日本の思想・哲学・文化の問題に行き着く。日本人はその時「国産米をどの程度支持するだろうか?」 日本の農村にお米が植えられた田んぼがあり、それを食することにどれだけの価値を認めるだろうか?それにはもちろん価格との相対関係も大きい。輸入米にはチャンスだ。しかし日本人がどの程度受け入れるのか、そして食糧安全保障を重視する国がどのような手に出るのか、今後2~3年は見ものです。我々農業関係業者にとっても大転換の時が訪れそうだと予感しています。

2025.04.07 [ 社長のつぶやき | 日々のつぶやき ]

トランプ関税の日本農業への影響は?

春4月、ソメイヨシノは例年並みに咲きましたが、少し不思議でもある。今年の春は梅の開花が遅れ、河津桜も遅れ、ハクモクレンの開花も遅れたのにソメイヨシノは大体例年通りの開花となっている。これも地球温暖化の一現象なのか、春が例年のようなステップを踏まず、時間を大幅に短縮して、ぎゅっと詰まったような感じだ。昨年秋、多くの人が暑い夏から短い秋を過ぎ一挙に冬が来たと感じたように、今年の春は短く、若葉の季節になれば一気に夏を感じる天候になるのだろうか?

弊社も4月に10人の新人を迎え、実質新年度入り、5月からは会計年度の変更になる。

それにしてもわからないことが二つある。一つはお米の値段の今後の推移だ。恐らく国は今の価格は高すぎ、2年前までの価格は安すぎで、その間に適正価格を落ち着かせようと思っているのだろうが、需給調整は容易ではない。このまま上がり続ければ間違いなく需要が減り、消費者も生産者も共倒れになる可能性がある。食糧安全保障政策を新たに施行した政府には大打撃となる。今までとは違うアイデアやアプローチを創造することはできないのだろうか。

もっとわからないのはトランプ関税の日本農業への影響と、実際の弊社の経済活動への影響だ。農業だけを見れば米国は相当困るのではないだろうか。中国への穀物輸出には高関税がかかり、輸入されるリン・カリ肥料は高関税をアメリカ農民が負担することになる。米国農民はそれでも長期を見据えてトランプ大統領を支持するのだろうか? 日本農業そしてそれを担う生産者・農民にも大きな転機が訪れていることは間違いない。

しかし残念ながら私も全く予測がつかなく、ぼちぼちこの老いた頭は、新しい頭脳に取り換える必要がありそうだと感じるこの頃です。