5月は弊社にとっては新年度(4月末決算)です。毎年5月2日は、豊橋駅に併設するホテルで経営計画発表会、新人歓迎会、懇親会がお決まりでした。延期実施も試みましたが、結局中止となり、第54期経営計画書を全社員に配布するのみとなりました。そして政府の緊急事態宣言に従い8割近く人と人との接触を減らすべく、全社での交代勤務、出張の禁止、集合朝礼の廃止、テレワーク、ZOOMでのWEB会議等を実施しています。昭和感覚の中小企業の親父社長(自分のことですが)から見ると、自分の出番がなくてウロウロです。朝礼や全体会合でアナログで話をするのが自分の仕事と勘違いしていた者にとっては、結局これは自己満足のためだったのかと思い知らされています。出張の多くも役職だから自分が行かないと成り立たないと思っていたのは本人だけかもしれません。実際ネット会議をやってみると案外使い勝手がよく、これが普通になれば出張の70%は必要が無くなりそうです。 JR東海のライバルはJR東日本ではなく、ZOOMが天敵になるのではないでしょうか。 |
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昨年の今頃は政府が提唱する「働き方改革」に適合すべく、社内の労務管理体制の変更に大慌てでしたが、今回の歴史的なパンデミックは真の「働き方改革」を迫っています。年を重ねながら積み上げてきた各々の人生哲学もモデルチェンジです。
弊社は農業の発展に役立つ会社を目指しています。しかし農家が大変です。特に花卉園芸、つまもの(大葉等)園芸は厳しい状況です。今年の秋冬作をどうすればよいか、先行き見えない中、明るい展望が開けません。単に新型コロナウイルス禍が今後どんな展開になるかが見えないだけでなく、人々の心の変化、また生活様式の変容によって需給に大きな変化が起こりそうだからです。国境が閉鎖される中、食糧自給の重要性は益々高まりそうですが、それだけでなくこういう時だからこそ生活に彩りを、家での食事にもつまものを添え、家庭で花や鉢物を飾ることの価値観が高まれば良いなと思うこの頃です。
川西裕康