ブログ「社長のつぶやき」

2020.02.22 [ 社長のつぶやき | トヨタネ通信「瓦版」 ]

トヨタネ瓦版2月 (41号)

こんにちは
トヨタネ瓦版2月(41号)を掲載しましたのでご覧ください。
添付:トヨタネ瓦版2月(41号)PDF

菜の花
菜の花 場所:豊橋市内2月5日撮影

GPEC2020出展に際して準備がスタートしました。
スタッフは社内応募で例年行っております。
参加型を基本としています。

【内容】
◎食糧危機は本当に起こる?
◎GPEC in Aichiに出展します
◎農場だより
◎種苗だより2月
◎新卒採用近況
◎ナーセリー通信
◎有益な商材のご紹介
◎ツーリングと生き方
◎編集後記「トータルなデザイン」
◎編集後記「マイナンバーカード」発行について私の感想


2020.02.17 [ 社長のつぶやき | 日々のつぶやき ]

「食糧危機は本当に起こる?」

 2020年もはや2月、昨年秋から続く青果安で農家は苦しんでいる。
キャベツもブロッコリー、施設トマトの単価も昨年以上に低空飛行を続けています。
お米も毎年過剰生産基調。
 一方で中長期的視点に経てば、世界人口の爆発(100億人以上)が食料争奪戦につながるという人がいます。ここ数年現実に起きていることを考えると、農家は「将来の食糧危機」の大義の前に戦わずして「討ち死に」してしまうのではないかとすら思えてきます。
 本当に食糧危機は起こるのだろうか? 
地球温暖化や劇的な環境破壊、水不足等によって世界の大きな穀倉地が壊滅的被害を受けることはあるかもしれない。地球温暖化はむしろ食糧生産にプラスという人もいるが、環境の激変や安定的な水の供給を考慮するとそのプラスマイナスは未知数だと思います。 
 むしろもう少し具体的に予測できるのは世界の人口動態です。
国連は2019年段階で75億人を超え、いずれ100億を超えると予測していますが、一方で「ヨルゲンサンダース 2052より」(日経BP)によれば、世界の総人口は2042年81億人でピークとなり、その後緩やかに減少、その時までに食糧危機は起きないと予測しています。
 2020年現在75億を超えているので、81億では収まらないだろうが、80億台でピークアウトするというのが私の勝手な予測です。人口が爆発しないのは「都市化」が最大の原因、大都市に住む人が増えるほど出生率は劇的に下がる。
 韓国は間もなく日本と同様急激な人口減に苦しむようになる。
中国も2028年には14億4千万でピークを迎え、その後急激に老齢化社会となる。
2027年にはインドが中国の人口を抜くだろうが、その後都市化の進展により、インドも数年遅れで中国の後を追うと予測されている。
 アフリカ、南米も同様で急激な都市化と高学歴化が人口爆発を劇的にストップさせるのではないかと言われています。日本では急激な老齢化と人口減が現在進行中です。
 そうした中での園芸農業のあり方は我々に託された大きな課題です。
「健康・美味しい(品質)・安全・安心・希少価値」等がキーワードとなるでしょう。
川西 裕康

2020.01.27 [ 社長のつぶやき | トヨタネ通信「瓦版」 ]

トヨタネ瓦版2020年1月(40号)

こんにちは
トヨタネ瓦版1月(40号)を改めて再掲載しましたのでご覧ください。
不適切な表現や箇所がありましたので差し替えを行い改めて掲載しました。
ご了承ください。

添付:トヨタネ瓦版1月(40号)PDF
平安神宮
タキイ園芸フェア視察終了後参拝いたしました。
会場「みやこメッセ」の向かいが平安神宮です。

本年2020年は東京オリンピック開催ですね。
今年は2年に1回開催される農業の一大イベント『GPEC』が開催されます。
オリンピック開催で今回初めて愛知県で開催されます。

当社も参加いたしますのでよろしくお願いいたします。
昨年はこの時期、インフルエンザでマスク姿の方を多く見かけましたが今年は少ないですね。
ただし今年は新型肺炎が気になるところです。
くれぐれもご注意し手洗いなどの励行をおすすめします。

【内容】
◎野菜の地位について
◎今年度の温度管理
◎インターンシップ終了
◎種苗だより 1月
◎私が考える「ビジネスにおける他力本願」について
◎新年の初ツーリング!
◎タキイ園芸フェア
◎ナーセリー通信
◎編集後記

2020.01.14 [ 社長のつぶやき | 日々のつぶやき ]

野菜の地位について

 明けましておめでとうございます。とは言うものの昨年末に引き続き青果市場は全般的に軟調、しかも記録的な暖冬予想と重なり、生産者の皆様には厳しい幕開けとなりました。
また世界を見ればアメリカを巻き込んだ新たな中東戦争が勃発しかねない危険な情勢で、施設園芸に欠かせない重油価格の高騰も予断を許さない状況です。
良い話題の少ない新年ですが、夏には56年ぶりの東京オリンピックも予定されています。
弊社としてもこれからの情勢は徐々に良くなると信じて地道に努力を続けて参ります。
また一方、地球温暖化対策や海洋廃棄プラスチックごみ問題等に対しては農業分野においてもより具体的な取り組みが求められる時代が到来しつつあると感じています。
 そうした中ではありますが、園芸農業の相対的な価値観は益々上昇しています。
すでに国内農業産出額において「野菜」は「お米」をはるかに抜いています。
また増え続けるインバウンド需要の中でも日本の「食」文化に対する評価は高く、それは新鮮で美味しい野菜や果物において顕著です。
 江戸時代までの日本は獣食禁止、「一汁一菜」が食の基本であり、今で言う「野菜」の概念は乏しく、野菜は「青物」として穀類を食べるための添え物でしかありませんでした。
それが現代では栄養学的にもビタミン、ミネラル、植物繊維の補給、また食卓の彩りとして、またダイエットを含む健康管理上、または思想信条の上でも最重要な食材となりました。
需要と供給のバランスの変化、異常気象等によって市場価格は乱高下するものの、より美味しく、安全で新鮮な野菜も求める国民の声はこれから益々高くなることは間違いありません。
そんな想いを大切にして今年も頑張ってまいります。
次号ではもう少し「野菜の今昔」について深堀しようと思っています。
どうか本年もよろしくお願い申し上げます。
川西 裕康

2019.12.21 [ 社長のつぶやき | トヨタネ通信「瓦版」 ]

トヨタネ瓦版12月 (39号)

こんにちは
トヨタネ瓦版12月(39号)を掲載しましたのでご覧ください。
添付:トヨタネ瓦版12月(39号)PDF

紅葉
紅葉

2019年は平成から令和へ変化しました。
災害が多い年でもあった印象を受けます。
来年は東京オリンピック開催や農業関係のイベントではGPECが
愛知県で開催される年でもあります。
発展が期待されそうです。

またこの時期、インフルエンザなど健康にはご注意ください。

【内容】
◎東海の菜食文化について
◎建設工事保険について
◎種苗だより 12月
◎内定者と下期勉強会
◎くすのき実習・後期始まる
◎ナーセリー通信
◎ツーリング紀行 その2
◎編集後記

2019.12.14 [ 社長のつぶやき | 日々のつぶやき ]

東海の菜食文化について

 地元のA大学で、地域の「食」を巡るテーマの一つで「東海の菜食文化」という講義を頼まれたことがあります。
私の根源的な疑問はそもそも人間にとって野菜は必須なのかどうかですが、未だに答えはわかりません。
少なくとも江戸時代までの食事は「一汁一菜」が基本。
裕福な武士階級であれば1日5合の玄米を食べていたという。
一汁一菜はご飯をたくさん食べるための添え物に過ぎなかった。
お米(稲)というのは、神からの最高のプレゼントだったのではないか?

 パン(小麦)よりはるかに栄養素が多いようです。
仏教文化の影響で獣食は厭わられていたが、そうは言ってもイノシシを牡丹、馬を桜、鹿を紅葉、鶏を柏と書いたように、結構地域によっては食べられていたか、飢饉時の非常食として利用されたようでもある。
魚は食べられたが貴重品、高級武士でも月に2度ほど干し魚などを食べられた程度だそうです。
それでも江戸以降に京野菜・加賀野菜・江戸野菜等独自の地域野菜文化が芽生えたのも事実です。

 そもそも野菜と言っても現在我々が口にするものの大半は明治以降に普及したものばかりです。
明治期に導入された野菜は、甘藍(キャベツ)・白菜・玉葱、西洋種ほうれん草・南瓜、レタス、メロン、イチゴ、じゃがいも、トマト、近年ではブロッコーリー・カリフラワー、ミニトマト。
現在野菜売り上げトップの「トマト」もほとんど戦後に普及したに過ぎない。
日本原産野菜といえば、サンショウ、セリ、フキ、ミツバ、みょうが、わさび等、また古来に伝来した野菜は大根、カブ、里芋、時代とともに生姜、茄子、ちしゃ、人参、胡瓜と続く。
正に主食に対する食欲増進剤としての意味合いが強かったようです。
愛知の伝統野菜の定義も見ても「今から50年前には栽培されていたもの」となっており、殆どは江戸時代以降の「新しい野菜」です。

 それが今や野菜は人間にとって「主食」に近い地位を獲得しつつある。
21世紀の食を巡る話題はますます野菜が増えることでしょう。
また菜食主義者も増加傾向と推察されます。
我々タネ屋も耐病性、多収性、均質性、外観性、高食味の「種」開発に必死です。

ただ日本人にとって野菜の地位がこんなに高くなったのはたかだか150年位の間だということは認識すべきだろう。
また「タネヤ」を生業とする者にとって、食事の歴史、なかんずく野菜食の歴史を網羅的に理解しておくことは価値あることだと思いました。

 来年が皆様にとってより良い年となることを祈念しています。
川西裕康

2019.11.27 [ 社長のつぶやき | トヨタネ通信「瓦版」 ]

トヨタネ瓦版11月 (38号)

こんにちは
トヨタネ瓦版11月(38号)を掲載しましたのでご覧ください。
添付:トヨタネ瓦版11月(38号)PDF

2019年「令和元年」何かと災害の多い年でした。
とは言えもう来週には師走12月ですね。
インフルエンザなど健康にはご注意ください。

ツーリング
ツーリング

【内容】
・クローンペットビジネスが隆盛になるのか
・種苗だより10月
・マイナビインターンシップEXPO
・春夏作の苗の注文をよろしくお願いします。
・ナーセリーレポート12月号
・産業振興フェアinいわた&パプリカの魅力!
・公共工事に関して
・ツーリング
・編集後記

2019.11.07 [ 社長のつぶやき | 日々のつぶやき ]

クローンペットビジネスが隆盛になるのか

 本年10月は、相次ぐ台風の襲来で長野県を含む東日本では特に甚大な被害となりました。農業被害も深刻ですが、ただでさえ跡継ぎ問題(事業承継)が最大の課題である日本農業においては、台風のたびに莫大な離農者が出るのは避けられない。
自給率アップの観点からはどのような施策が有効なのか、国も頭を悩ませているに違いありません。
災害
 近頃NHKの特集ニュースで中国ではクローンペットビジネスが盛んになっているという報道に触れました。
弊社を含む園芸農業ビジネス界では植物クローン技術は有益、かつ当たり前となっています。古くから挿し木は幅広く利用されていますし、体細胞を材料とするメリクロン技術のおかげで、多くの栄養系繁殖植物の有益な生産拡大が可能となっています。
弊社と同じ豊橋にはメリクロンの大量増殖技術を確立して科学技術長官賞を取られた先進的な会社もあります。
動物のクローンといえば、哺乳類で初めて体細胞から作られたクローン羊・ドリーが有名ですが、20世紀、1997年の話題であり、すでに殆ど忘れていました。
畜産業界におけるクローン技術の応用は社会に役立つと私も思います。倫理面よりも利便性の価値を高く認める考えに賛同です。しかし近頃見たニュースでは、自分の愛犬や猫を複製してもう一度飼いたいと考える人のニーズが増え、現状では数百万、或いは1000万超かかるようですが、大きなビジネスチャンスになっているとのことです。
ヒツジ
これはどうでしょうか? DNAの改変を伴う遺伝子組換やDNAの一部をカットするゲノム編集技術には倫理上の問題や長期視点での生命危険性についてまだまだ議論は続きそうですが、DNAの「コピー」はすでに無罪放免ということなのだろうか? 
少なくとも個人的嗜好のペットビジネスに於いてクローン技術が社会的権利を得ることには反対したいと思っています。
川西裕康

2019.10.28 [ 社長のつぶやき | トヨタネ通信「瓦版」 ]

トヨタネ瓦版10月 (37号)

トヨタネ瓦版10月(37号)を掲載しましたのでご覧ください。
添付:トヨタネ瓦版10月(37号)PDF
左キャベツ・右ブロッコリー
左側キャベツ:結球タイプ
右ブロッコリー:花蕾タイプ
樹姿が全く違います。結球するキャベツも種子を採取する場合はそれなりの工夫が。

【内容】
・ゲノム編集食品の今後
・電気工事社内勉強会
・愛知大学で特別講義
・野菜に関する基礎知識「ゲノム編集食品」について
・内定式
・『mont-bell』キャンペーン完
・研究農場事務所建替「起工式」
・パプリカ
・編集後記

2019.10.15 [ 社長のつぶやき | 日々のつぶやき ]

ゲノム編集食品の今後

 今年の9月、消費者庁はゲノム編集技術で品種改良した農林水産物の大半について「生産者や販売者たちに、ゲノム編集食品であると表示することを義務付けない」と発表した。その理由として「外部遺伝子を組み込まない食品は遺伝子の改変がゲノム編集によるものか、従来の育種技術で起きたのか、科学的に判断できず表示義務に違反する商品があっても見抜けないため」と説明している。はっきりわかるのは、国としては「ゲノム編集食品」の国際競争力の強化、そして商品化に非常に前向きであるということです。これは外部から遺伝子を挿入する「遺伝子組換技術」と「ゲノム編集技術」を区分けし、前者は国民的理解が困難と判断しながらも、後者については世論の支持を得たいという意図が明確と理解する。  
 ゲノム編集は「意図された突然変異」の比喩の如く、その「痕跡」を科学的に実証することは困難とされている。哲学・思想の範疇で言うならば、地球上の生命誕生から今日に至るまで受け継がれたDNAの連鎖を「人間」が操作してよいかどうかという倫理論争となる。
 私の個人的な価値判断を披露することは簡単だが、とても手にあまるのでここでは近い将来の野菜育種の予想を記したい。まずはこの「ゲノム編集技術による商品」が本当に受容される社会になるかどうか、今回国が指針を出したこと(勝負に出たこと)によって、ここ2~3年で方向性が決まるのではないかと思う。国全体としてはおそらく動植物の育種分野よりも医学分野における効能(先天性疾患の未然除去やガン等の重要病の予防・治療技術)の啓蒙が先行すると予想される。デザイナーベイビーに至ってはおそらく否定されるだろう。植物育種技術としての利用については、民間では高収量よりも耐病性、機能性強化のための原種開発に多くの労力が割かれるのではないかと思う。ここで言う原種とは、今後もF1ハイブリッド技術による野菜育種が中心であることは変わりなさそうだが、その「親」のことを指す業界用語です。その親についてはゲノム編集技術の結果産物が増えるだろうという予測です。原種として利用されるのでよりその痕跡の追求は困難となる。また食品としては「高機能」(例えば高GABAや高リコピン酸を含む成分の保証されたトマトの販売、結果として高血圧や病気予防、アンチエイジングに効果が期待される)を売り物にする食品がスーパーマーケットのメインステージを占拠する時代の到来可能性が高い。その価値が広く社会に受容されれば、やがては人類における当たり前の技術になる可能性もあるだろう。弊社は「種」については主に販売業であるが、将来のメイン商品の行方については近未来の経済予測よりも遥かに重要であると思っています。
川西裕康