今年も8月がやってきた。言うまでもなく最もHOTな1ヶ月です。
多くの農家も種蒔き、そして苗の定植時期を迎える。弊社にとってはプロ農家向け種苗の販売がピークを迎える最繁忙期。しかし8月はお盆があり、また学校は夏休み、子育て中の親は子供へのサービスも欠かせない月でもある。仕事とプライベートを両立しながら、熱中症や事故等に遭うことなく全員が無事に乗り切ってほしいと願うばかり。ここを通過しないと当社の決算は作れない。
ところで最近は㈱ビッグモーターの異常な会社体質が度々報道されている。「経営計画書」「環境整備」等私も聞き覚えのある熟語が並ぶ。20年以上前指導を受けた先生は一緒だったようだ。しかしそうしたツールは使い方によってこうも変わるものかとびっくりした。私にとっての経営計画書は、もちろん数字目標を決めることは一緒ですが、あとは会社の考え方(理念)、お客様への接遇方針を示すことが重要で、いわば会社としての「ベクトル合わせ」の道具だと考えています。どこから切っても同じ顔の出る金太郎飴ではなく、各個人は思いっきり自分の強みや特徴を発揮して欲しい。ただ基盤となる会社のミッション・ビジョンはしっかり構築したほうが社員は安心して働ける、そう考えての経営計画書だと思っています。しかし残念ながら上記の会社はそれで社員を縛り付け、不合理な信賞必罰を徹底し、恐怖(パワハラ)経営を行うための道具として活用しているようにしかみえない。
かつて地元の会主催による「掃除を通して学ぶ」研修に参加したことがある。 地元の中学校の男子便所をピッカピカにするというミッションでしたが、あまりに汚く、尿残渣がこびりつく酷いトイレでした。そこを手袋も使わず素手で掃除をする。最初は不潔に耐えられなかったが、やがてピカピカになると気持ちがほぐれた。問題はそれからです。少しきれいになると更に次から次へと汚い部分が改めて見えてくるのです。そこもきれいにしないと気が収まらない。その時私はこれだと思いました。一旦上を目指して行動を始めると、新たな高み、しかもとてつもない高みが見えてくる。商売も同じように普通にやっていれば見えないが、一旦スイッチが入れば次々に見えてくるものがある。それがないと、そして相手がそれに気づいてくれないとお客様から支持していただけない。
店舗前の街路樹の葉っぱが一枚落ちていたら減点、降格というのはとんでもないやり方。社員から見ればそうなる要素をすべて取り除きたくなるのは当然でしょう。結果として公共への罪にもなる。