先日、平成25年度 静岡県鳥獣害防止対策研究集会に参加してきましたので、そのことをお話したいと思います。
野生鳥獣による農作物に対する被害は、過疎高齢化による耕作放棄地の増加、人馴れした野生動物の増加等により、中山間地域を中心に拡大の一途をたどっているとの報告が各地で出されていますが、静岡県も同じように深刻な状況にあります。
ニホンジカの報告がありましたので一部抜粋して取り上げます。
ニホンジカは、 なんでも食べる( ヒノキ等の樹木、キャツベツ等の野菜、米・トウモロコシ等の穀類、シイタケ等きのこ類、中でも一番好きなのが牧草 )ことに加え、高い妊娠率(70~90%)、2歳から出産可能のため、年率20%の増加率となっているそうです。そのため、捕獲しない限り減ることはないそうです。
静岡県内は既に超高密度となっており、
伊豆地域:21.9頭/Km2
富士地域:23.0頭/km2
との調査結果があります。
環境省による農林業被害があまり大きくならない密度が、1~2頭/km2 となっており、静岡県内での密度との開きは深刻です。
静岡県内にこれほどニホンジカが生息していることに驚くのと同時に、農林業関係者の方からすると本当に深刻な問題なのだろうと心が痛みます。
一朝一夕で解決できる問題ではないですが、農林業への被害を防ぎ、野生動物たちと共存していけるよう、様々な分野の方々が協力しあうことの大切さを感じました。
社長室
コメント
この記事に対するコメントはまだありません。