ブログ「クロロフィル通信」

2024.07.05 [ クロロフィル通信 | オススメ商品 ]

キャベツの育苗管理 & 新品種「TS-C910」のご紹介

こんにちは、種苗課です。

7月になり、キャベツのトップバッター品種の播種が、じきにスタートしてくる頃になってきましたね。今回は、キャベツの育苗管理と新品種のご紹介をします。

キャベツの育苗管理
最近は、毎年猛暑が更新されております。ここで暑さに耐えうるための、基本的な育苗管理について整理した特集を「2024秋冬トヨタネ総合カタログ」でご紹介していますが、今一度ご案内いたします。

品種の能力も高くなってきていますが、それ以上に環境も変わってきています。カタログでご紹介している「育苗の基本3点」の対策をとられ、葉面散布剤などを活用しガッチリとした良い苗を作りましょう!

2024秋冬トヨタネ総合カタログ P33より抜粋】

 2024秋冬トヨタネ総合カタログ P33より抜粋

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まだ播種の間に合うニューフェイスキャベツをご紹介。
2024秋冬トヨタネ総合カタログ P7より】

≪TS-C910≫ 8/10~8/20播種(東三河基準)

◎ 品種特性 12月下旬~2月上旬の年またぎ品種
   ✧ 色が濃く平玉で安定!
   ✧ じっくり締まるので在圃性に優れる!
   ✧ 低温伸張性があり厳寒期でも栽培可能!

◎ 栽培ポイント
   ✧ 乾燥する圃場には根が動きにくいため圃場選びには注意する。
   ✧ 黒腐れ病のリスクがあるので、12月上旬を狙った早播きは避ける。

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弊社では、まだまだ秋冬種子のご注文承っております。ご用命の際には、いつでもお声がけしていただければと思います。今後とも宜しくお願い致します。

秋冬種子や葉面散布剤などのご注文は、お近くの当社営業所、または当社HPのお問合せフォームにてお問い合わせください。

皆様こんにちは、岐阜営業所です。

近年、夏に限らず異常な猛暑日が多い環境下で栽培を強いられる農家様に、画期的な遮光ネットが出てきましたのでご紹介します。

ご紹介する商品は、株式会社イノベックス様の光を遮らずに熱線だけをカットする遮光ネットの「ダイオネオシェード清冷」(以下、清冷)です。

ハウス栽培では、高温対策として遮光ネットを使用することが一般的ですが、遮光することにより、作物の光合成を低下させてしまうといった悪影響もあり、光と暑さのどちらかを犠牲にせざるを得ない状況でした。農林水産省が2023年10月に発表したリポートによると、生育~収穫期の高温によって、トマトの着花・着果不良の影響が全国で2割程度みられたとの事です。

清冷は、透明度の高いクリアグレー色をしており、太陽光のうち熱の成分である赤外線を吸収して、ハウス内への侵入を遮断しますが、光合成に必要な光は透過させます。

株式会社イノベックス様の試作展張の結果からは、ハウス内の温度のみならず、作物体(葉面)の温度を低下させることも確認されており、暑さに対して作物自体にも好影響が予測されます(下記図)。


 株式会社イノベックス様の試作展張の結果
 
23年夏期に、清冷30~35%と白色遮光40~45%との比較試験をしたところ、赤外光の透過量は変わらないのに、光合成に有効な波長の透過量が多いという結果となりました。
従って、清冷は「熱線だけを遮断し、より多く光合成に有効な光を透過する」といえます。

清冷の最大の特徴である「赤外線吸収」ですが、従来は熱線の吸収剤に有機物を使っている事が多く、紫外線によって成分の分解が進むため、性能を長く維持が出来なかったところ、今回の清冷では、無機物の吸収剤を採用することで、経年劣化を防ぐことが出来たそうです。

【クリアグレー色】
 クリアグレー色

また、清冷は作物体のみならず、ハウス内で作業する方の労力負担軽減、熱中症対策としても有用です。

ご紹介した清冷にご興味のある方は、お近くの当社営業所、または当社HPのお問合わせフォームにてお問合せください。

2024.06.26 [ クロロフィル通信 | オススメ商品 ]

培土選びに悩んでいませんか

こんにちは、営業企画課です。

皆さん、育苗をする際にどんな培土を使ったらよいのか迷うことはありませんか?
今回は「使用してよかった」とご好評いただいている育苗培土をご紹介します。

◎タキイ培土 TypeZ 50L
タキイ培土 TypeZ 50L


【こんな方におすすめ!】
・ 根回りの良く締まった苗を育てたい方
・ 高い透水性や保水性に優れた育苗培土をお探しの方

【特長】
・ 高品質なピートモスや粒土の揃った原料(ゼオライト等)の使用によって高い透水性を実現
・ ゼオライト等の配合により、肥効の持続力が長く、締まった苗姿に
・ 根回りに優れ、さらに内部にしっかりと細根が張るため、定植後の発根に優れる


他社培土比較_特徴


・ 生育後半もしっかりと太根が張り、収量増加や栽培安定性の向上が期待される

  他社培土比較_発根

TypeZ 比較培土
太根、根数多く、根鉢全体から発根 細根、根数少なく、根鉢下部から発根

ラインナップは、N 80~180 までの5種類。果菜・葉菜問わず使用可能で、播種用としてだけでなくポット用としてもご使用いただけます。

「規格がたくさんあるけど、どの規格を選んでいいのか分からない」とお悩みの方は、下記表を参考にしてみて下さい。
タキイ培土 TypeZ_ラインナップ

また、「タキイ培土 TypeZ」を使用したお客様より感想をいただいております。
・ 根張りが良くなった。
・ 今までは根の色があまり良くなかったが、「タキイ培土 TypeZ」は白い根がたくさん張る。
・ 定植後の成長が早い。

「タキイ培土 TypeZ」についてご質問がありましたら、お近くの営業所、または弊社HPのお問合せフォームよりお問合せ下さい。

資料提供:タキイ種苗株式会社

2024.06.12 [ クロロフィル通信 | オススメ商品 ]

バラ栽培に革命!UV-B照射で「うどんこ病」を効果的に抑制する方法

こんにちは、豊川営業所です。

バラ栽培の「うどんこ病」にお悩みではないでしょうか?
今回は、紫外線(UV-B)照射による病害抑制技術についてご紹介します。

豊川営業所では、バラ農家様向けにUV-Bランプの販売促進を今年から行っております。
本ブログでは、導入に向けたメカニズムの解説、注意点、導入事例について紹介します。

◎ UV-B照射によるうどんこ病抑制のメカニズム
うどんこ病は、バラの葉や茎に白い粉状のカビが発生する病害で、栽培者にとって大きな悩みの種です。従来は主に殺菌剤を使って防除されてきましたが、今回の研究では紫外線(UV-B)の照射による新たな抑制方法が検討されました。

UV-Bは、波長が280nm~315nmの紫外線で、殺菌効果が高いことで知られています。研究では、このUV-Bをバラに照射することで、うどんこ病の発生を効果的に抑制できることが確認されました。

◎ 導入に向けての注意点
UV-B照射は、バラから1.2m~1.5mの距離が適正と言われています。あまり近づけすぎると葉や花が焼けてしまうことがあるため、近距離の場合は「近接照射器具」を使用して適正距離を保つことをお勧めします。

また、豊川管内のバラ農家様では、自動防除機を使用している方が多く、これがUV-B取り付けの際に弊害となることがあります。特に、軒の高さによって取り付けが困難なケースがありました。導入を検討される場合は、ぜひ最寄りの弊社営業所にご相談ください。

◎ 豊川管内での導入事例とお客様の声
UV-B照射の基本は、UV-B蛍光灯を夜中に毎日2~3時間照射しています。ハウスごとに照射距離も変わってくるため、場所ごとの時間調整は必要です。品種ごとの照射時間の差は、現在まだデータがありません。

導入者様からは、うどんこ病が減ったという声が多いです。問題点としては、葉焼けの調整が難しいのと、照射が届かない範囲にはうどんこ病が発生してしまうことが挙げられます。

◎ UV-B照射の注意点と今後の課題
UV-B照射には人体への有害性があるため、照射は夜間に行い、直視しないように注意が必要です。また、高い放射照度では葉に軽い障害が出る可能性があるため、品種間の差を確認しながら、最適な照射条件を見つけることが重要です。

【ハウス圃場:UV-B電球の取付状況】
  ハウス圃場:UV-B電球の取付状況

UV-B照射技術は、バラのうどんこ病を抑制する新しい選択肢として非常に有望です。バラ栽培における病害抑制の革新技術として、今後の展開が楽しみです。ぜひ、バラ栽培者の皆さんもこの新技術を取り入れて、美しいバラを育ててください。

ご紹介した商品のお問い合わせは、お近くの弊社営業所、または弊社HPのお問合せフォームにてお問い合わせ下さい。

2024.05.23 [ クロロフィル通信 | オススメ商品 ]

天窓ネット外張りスプリングのご紹介

こんにちは、渥美営業所です。

株式会社アンタック様の天窓ネット外張りスプリングをご紹介します。

「天窓ネットによる問題点」
 ・ 天窓が閉まった時に、ネットがハウス内側に挟まり、雨が伝わり雨漏りがある。
 ・ 天窓枠の角に、ネットが引っ掛かり、開閉時に破れてしまう。

PDF版はこちら
 天窓外張りスプリング_チラシ

◎「天窓ネット外張りスプリングによる改善」
✧ 取り付けすることで、天窓閉時にワイヤーがネットを外に押し出す仕組みになっており、挟み込み防止します。
✧ 同じく、天窓角もワイヤーがネット押し出し、引っ掛かりを軽減します。

PDF版はこちら
 天窓ネット外張り展張スプリング_詳細チラシ_1
天窓ネット外張り展張スプリング_詳細チラシ_1
 
これからの時期、植え替え前に天窓ネット張替があると思いますが、プラスで天窓ネット外張りスプリング取り付けで、雨漏りや破れの対策をしてみてはいかがでしょうか。

詳しくは、お近くの弊社営業所、または弊社HPお問合せフォームにてお問い合わせ下さい。また、株式会社アンタック様のYouTube動画もありますのでよろしければご覧ください。


2024.05.14 [ クロロフィル通信 | オススメ商品 ]

エフクリーン🄬ホワイトテープ(開発品)試験販売のご案内

こんにちは、施設部です。

今回は、AGCグリーンテック様のエフクリーン🄬ホワイトテープをご紹介します。
鉄骨柱に貼付し、鉄骨温度の上昇を低減し蓄熱、放熱を緩和すること、また、光の反射効果による生育促進を期待して開発しました。(試験販売になります。)

テープ式なので、「作物と接触する部分へ貼付する」「柱の北側には貼付しない」など、気になる箇所だけ貼る事が可能です。
詳しくは、カタログをご覧下さい。

PDF版はこちら
ホワイトテープ(開発試作品) リーフレット
<製品規格>
・ 幅100mm 長さ24m
※粘着剤 アクリル系
※剥離紙なし
注)鉄骨面に粘着が残る場合があります。

今回ご紹介する商品「エフクリーン🄬ホワイトテープ」にご興味のある方は、お近くの営業所または弊社HPお問合せフォームにてお問合せ下さい。

2024.04.16 [ クロロフィル通信 | オススメ商品 ]

コストパフォーマンスの良いTSKハウスへの取り組み

こんにちは。施設部 施設設計課です。

今回は、最近の施設設計課の取組みについてご紹介します。

現在、当社の丸型ハウスには、基本となるTSKハウス、耐風速40mのTSK-40、大きな間口寸法に対応するTSKハウスWideの、大きく分けて3種類あります。

施設設計課では、現在、TSKハウスで使用する部品の、コスト削減、耐久性アップ、施工性をより良くする目的で、順次改良に取り組んでいます。

【最近の取組み事例】
1. 入口戸の隙間を塞ぐ「ドアスキガード」を、耐久性がある「モヘヤ」に変更。

2. ハウス周りのトタン上部に取付ける「アルミアングル+アルペット」を、コスト削減と見映えから、「アルミトタンカバー」に変更。

3. 天井換気部のツユ受けを「ツユトールZ Ⅱ」に変更

4. 水滴を防滴板へ流し、外部へ排水する「防滴配管セットVer.2」へ変更
 
・ 防滴配管セットVer.2は、ハチやゴミの詰まりによる防滴板のオーバーフローを防ぐ為に、防滴板の落し口やホースのサイズアップをしました。

防滴配管セットVer.2

 ・ 排水ホース先端妻部には、ホースの取り回しの改善や、施工性を良くするため、防滴配管セットを取付けました。

【ハウス内側】
 ハウス内側

【ハウス外側】
 ハウス外側

昨年はVer.1を数ヶ月取り付けましたが、職人から施工性が悪いと指摘を受け、現在はVer.2(写真参照)になりました。

今後も、よりコストパフォーマンスの良いTSKハウスにしていく為に、お客様からの御意見、社員からのダメ出しなどに耳を傾けてまいります。


2024.04.08 [ クロロフィル通信 | オススメ商品 ]

農業用ビニールハウス「TSKハウスWide」のご紹介

浜松営業所です。
今回は浜松営業所で3棟の実績があります農業用ビニールハウス「TSKハウスWide」のご紹介です。

TSKハウスWide①

TSKハウスWideは、間口8mの弊社オリジナル丸型合掌ハウスになります。

オススメPoint!
☆ 間口が広いことで、畝が多く作れる、栽植本数が増える。
☆ 連棟になれば間口が広い分、谷柱が少なくなるので、作業性が大幅にアップ。影も減らせる。

TSKハウスWide②

建設場所の風当たり等を考慮して、仕様はそれぞれの場所に応じて多少アレンジしていますが、お客様のご要望を踏まえてご提案をさせて頂いております。
台風で突風が吹いてもドアが飛ばされないように、カンヌキの設置もオプションで対応可能です。

 TSKハウスWide③

たいへんオススメのハウスです!
※ 建設場所によっては、自然条件などを考慮して、TSKハウスWideをオススメしない場合もございますのでご了承ください。

今回ご紹介しました「TSKハウスWide」について、詳しくはお近くの営業所、または弊社HPのお問合せフォームにてお問い合わせ下さい。


2024.04.02 [ クロロフィル通信 | オススメ商品 ]

おすすめ機能性緑肥

こんにちは、種苗課です。
今回は、5~8月に播種できる機能性緑肥種子をご紹介します。
機能性緑肥を使うことで、透水性の改善や、保肥力の向上、有害線虫の減少、雑草の抑制などの効果があり、土壌病害を低減したり、減農薬や減化学肥料を実現できたりすることができます。

1. クロタラリア
・ 温暖条件を好むマメ科作物で、根粒菌によって空中窒素を土壌に固定し、地力の増進や土質改善効果がある。
・ 線虫抑制効果の幅が広い。
・ 高い根耕効果で耕盤破壊し、物理性を改善する。
☆ 栽培ポイント
 ➤ 地上部を細断してから、すき込む。

2. ソルガム類
・ 初めて緑肥を蒔いてみたい、という方におすすめ。
・ 有機物補給に優れ、目的に応じて様々な種類がある。

3. パールミレット
・ 線虫抑制効果と栽培性の良さが特長。
・ 土壌を選ばず良く生育するので、ソルガムの連作障害発生圃場での播種もおすすめ。
・ 出穂しても柔らかく、すき込みしやすい。

4. ヒマワリ
・ 地中深くまで根を張るので、物理性の改善効果がある。
・ 土壌中の菌根菌を増加させ、リン酸を有効活用させる。
・ 景観用としてもおすすめ。


PDF版はこちら
緑肥チラシ5~8月_ページ_1   緑肥チラシ5~8月_ページ_2

※記載の播種期は東三河標準(暖地基準)で記載しております。

春まき機能性緑肥にご興味のある方や品種のご相談は、弊社HPの「お問い合わせ」、またはお近くの営業所までお問い合わせください。

2024.03.22 [ クロロフィル通信 | オススメ商品 ]

イチゴ苗の片付けに「根こそぎソケット」のご紹介

こんにちは、営業企画課です。

もうすぐお花見の季節がやってきますね。今年は、桜の開花が早いと予想されています。桜の開花ニュースをこまめにチェックしながら、いつ満開になるのかとソワソワしながら心待ちにしています。

今回は「根こそぎソケット」をご紹介します。
「根こそぎソケット」は、インパクトドライバーに取り付けて、イチゴ苗のクラウンを簡単に取り除くことができる商品です。

イチゴ苗を片付ける時に、クラウンが上手く取り除くことができなかったり、鎌での作業が大変だと思っている方におすすめです。

根こそぎソケット

【特徴】
・ 作業が簡単で早い
・ 給液用チューブや高設ベッドの発泡スチロールを傷つけにくい
・ 抜き取る体積が小さいので、培地の減少を防ぐことができる

実際に使用したことがありますが、イチゴ苗のクラウン部分に「根こそぎソケット」を挿し込んで、インパクトドライバーを回すだけで、簡単にクラウンを取り除くことができました。

コツを掴めばスムーズに作業できます。
鎌と「根こそぎソケット」で取り除いた苗を比べてみると、抜き取った培地の差も歴然で驚きました。

イチゴ苗の片付けをする時期になりますと、お問合せや注文を多くいただきます。「根こそぎソケット」が気になる、購入を検討している方は早めにお問合せ下さい。

「根こそぎソケット」について詳しくは、お近くの営業所、又は弊社HPのお問合せフォームにお問合せください。

また、「根こそぎソケット」の使い方や実際に使用している様子をYouTubeにアップしていますので、是非チェックしてみて下さい。