東海地方も平年よりも4日早い6月4日に梅雨に入り、これからはジメジメした季節になりますね。
今年の夏は5年ぶりにエルニーニョ現象が発生し、秋まで続く予報だそうです。
エルニーニョ現象が発生すると、夏は低温、多雨、寡照、冬は暖冬となる傾向があるそうですので野菜生産者の皆様方はお気を付け下さいませ。
話は変わりますが、5月中旬に収穫が出来る、キャベツ品種を試験していただきましたので、報告いたします。
この番号キャベツ品種『TS-C112』は、田原市で年明けに定植しても、非常に早生性があり、5月中旬に収穫することができるイケイケなキャベツ品種です。
田原市では従来、秋播きで年内に定植して初夏収穫を狙う作型が一般的でしたが、田原市の生産者の方は近年年内に収穫を終える作型を減らされ、本来の冬どりの作型に戻られており、年内に畑が空かないのが現状だと思われます。
そこでこの『TS-C112』キャベツの登場です。
早生性のある品種の為、若干春っぽい外観をしておりますが、十分初夏系キャベツとして通用する外観を持っております。
草勢も旺盛で、外葉ができすぎてもブカ球になりにくい、肥大型の結球をします。
なかなか球が締まらずに収穫できないな~と少し置いておいたら、裂球が始まっていた!なんて心配が少ないのが特長です。
この『TS-C112』キャベツは年明け定植で早生性があり、春からグイグイ生育が進むので、カルシウム欠乏症の発生の懸念があります。
特に地温も高い時期で、肥料が効きすぎてしまうとカルシウム欠乏症の発生リスクも高まってしまうと思いますので、元肥は控えめ、収穫予定の60日前くらいの追肥で調節していただくのが良いと思います。
また、カルシウム資材の葉面散布も非常に効果的だと思います。
弊社で特におすすめしているのが、亜リン酸とカルシウムが含まれ、植物体への吸収効率が良く、植物体の先端部までカルシウムが良く届く、葉面散布剤『ホスカル』です。
是非この『TS-C112』キャベツと高機能葉面散布剤の『ホスカル』で5月中旬収穫のキャベツに取り組まれてみてはいかがでしょうか?
田原営業所 坂神
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