2019.06.20 [ クロロフィル通信 | ご案内 ]
トヨタネの加工場ではスリッター加工と呼ばれる加工をおこなっています。
巻物状態になっている商品を輪切りにする加工です。
特別な処理も必要とせず輪切りするだけですので、
お客様から様々なフィルムのご注文をいただいております。
絵にすると下図のような加工です。
いろいろな商品をスリッター加工してきましたが、
印象に残っている商品は「紙マルチ」のスリッター加工です。
紙マルチは名前の通り、紙でできたマルチです。
畑に広げて一定期間使用すれば自然分解されます。
回収する手間もなく便利で自然に優しい商品です。
数年前に一度、こちらの紙マルチのスリッター加工をいただきました。
注文を受けてわかったのですが、
紙マルチは通常マルチフィルムと異なる点が多く加工に苦労しました。
通常の加工機で加工できませんでしたので、
先輩や上司と相談していろいろ試しました。
電動ノコギリを使用してみたところ、
始めは順調に刃が入り良い感触でした。
しかし、回転が早すぎるため、少し刃が入ると焦げるようなにおいが…。
出火する前に中止の判断がくだされました。
その後いろいろ試した後、スリッター加工することはできました。
最後に使用した道具は社内にあった木を切るためのノコギリでした。
人力のため焦げる恐れはありませんでしたが、
切断するために数人が交代で力一杯にノコギリをひきました。
それでも1箇所を輪切りにするために30分以上の時間がかかりました。
ご注文をうけた本数は数本分でしたが、
数本×数カ所×30分以上かかるため、
ご注文を終わらせるのに数人で2日程度かかりました。
あのときの手応えは一言でいうとマルチではなく丸太でした…。
その際、完成した商品の断面も状態が良いものではなかったこともあり、
現在加工場は紙マルチのスリッター加工はお受けできません。
紙マルチのスリッター加工を御希望のお客様いらっしゃいましたら、
大変申し訳ございません。
何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
記事 加工場スタッフ
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