2013.09.26 [ 社長のつぶやき | 日々のつぶやき ]
今年も秋本番となりました。春は桜の開花期が話題になりますが、秋は彼岸花の開花が気になります。桜は、年によって1週間以上開花期が異なる年があるのに対し、彼岸花は、ほぼ正確に秋分の日前後に咲きます。今年も無事、咲きました。少々大げさながら「マンジュシャゲ」とも言われ、やや不人気な花ですが、河辺に一面に咲く真っ赤な彼岸花を見ると、私は『まだ地球は狂ってない』と安心するのです。
話は変わり、冬トマトは、当社にとって最も重要な園芸品目です。近年は産地間競争も激しく、豊橋で面積を拡大している中、熊本(特に八代地区)では、今後100ha近く増設するという話も聞いています。熊本と愛知(東三河)の戦いの様相になっていますが、少し違うのは、熊本は規模(面積)の拡大を目指しているのに対し、豊橋・渥美は面積の拡大よりも単位収量のアップに力点を移しつつあるということです。所謂『統合環境制御技術』を駆使して、いかにしてMAXの収量を目指すかがテーマです。このように言うと、品質や高糖度も重要じゃないかと感じる方もいると思いますが、当社では、高収量技術=基礎技術、高糖度トマト=応用技術と考えています。従って、「トマトの生理を理解した高収量栽培技術を会得すれば、応用技術も容易くなる」という考えのもと、ひたすら高収量技術に結び付くハード・ソフトの開発に焦点を絞っています。
また、もう一つ重要なのは、施設園芸における労働生産性の向上です。先述の通り、作物の生理を理解して適切に管理すれば、余分な管理仕事も減ることになりますが、ここでは、作業環境及び工程の改善を通した労働生産性の向上のことを指します。
高収量技術と労働生産性の向上は、TPPにも負けない日本の施設園芸の将来のために、必ず必要となる条件です。
当社では、その取り組みのほんの一部でもお伝えしようと、下記の通り開催されます、アグロ・イノベーション2013に出展します。少しでも多くの方に見学いただければ、幸いです。前の記事を見る
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