ブログ「社長のつぶやき」

2023.03.06 [ 社長のつぶやき | 日々のつぶやき ]

東三河で未来の夢を語る

豊橋で誇れるものはと聞くと、「市電が走っていること」と答える人は多い。よく乗りますかと聞くと大抵は黙ってしまう。自慢ではあるが、乗る人の大半は通勤通学の人と少数のマニアである。次に「農業が盛んなこと」と答える人も多いが、市電と同様、何が盛んなのか、なぜ盛んなのかと突っ込むと答えに窮する人が多い。

農業には大きく①穀物(主に稲作)②畜産(牛・豚・鶏・鶉・牛乳等)③園芸(野菜・花卉・果樹等の露地栽培及び施設栽培)の3つのジャンルがある。ジャンルごとに抱える問題はかなり違う。
その中でも園芸は担う人数も多く、生産額も多いので当地方の顕著な特徴と言えるでしょう。温暖な気候と豊富な農業用水、そして立地にも恵まれている。
しかし園芸農家に自給率向上を期待されても、そもそも野菜や花卉にはほとんどカロリーがない。また地産地消を期待されても、東三河南部(田原・豊橋・豊川の一部)の農業は輸送園芸が主流で、全国相手に如何に高値で売るかが専業農家の主な関心事である。大規模化と生産性の向上がメインの関心事ですから、有機農業や地産地消はマイナーなトピックとなりがちです。つまり何が自慢できるかは、その人の思想信条や考えによって180度異なるので、農業に期待することやその未来を語っても、話が噛み合わないことが多い。

それでも私が確信を持って信じるのは10年後・20年後も多くの国民は新鮮で高品質「安心・安全」な国産野菜を食べたいと思ってくれるだろうということです。野菜を外国に頼っても良いと思う人は少ないと思います。ならばこの恵まれた地で、10年後、20年後も農業が栄えるように少しでも役立つならこんな素晴らしいことはないと考えます。
農業が栄えるということは、それを担う農家が栄えなければ実現は難しい。10年後、20年後も担い手たる農家・農業法人の繁栄に役立つ企業でありたいと願っています。企業としての営利活動が、社会貢献にもつながると信じることができればこんなにありがたい職業はないと思っています。農業は手厚く保護されている、補助金漬けと思っている方は、是非真冬の最も冷え込んだ頃、渥美半島のキャベツ畑を見に行って下さい。厳しい天候時ほど、高値になる可能性があるので農家は畑に立って、必死に収穫作業をしています。

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