新城から設楽の田口に向かって豊川沿いに上がっていくと
左側に田峯という小高い山があります。
毎年2月12日に、田峯観音(谷高山 高勝寺)が御開帳される日で、
境内にある舞台で、素人歌舞伎が演じられます。
国の重要無形民俗文化財に指定される、
田峯観音に残る伝統行事のひとつです。
この奉納歌舞伎のいわれは以下のようです。
昔、田峯の人たちは、誤って天領だった段戸山の木を伐ってしまいました。
過ちを悔いて、観音様に「田峯を助けてくれたら、村が三軒になるまで歌舞伎を
奉納します。」願をかけました。
代官が検分に来る旧暦6月土用に雪が降り、
「こんな寒いところに木を伐りに来られるはずがない」と、
ひとりもおとがめをせず、代官たちは引き返したそうです。
その後、戦時中も毎年欠かすことなく歌舞伎を奉納しているそうです。
奥三河では、雷雲が発達して、真夏に雹(ひょう)などが時々降るそうです。
境内には御霊験あらたかな田峯観音浄水がありますので、
一度訪問してはいかがですか?
記事 種苗課 Morris
【旧暦6月】
新暦の6月下旬から8月上旬に当ります。
別名水無月(みなづき)とも言われます。
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