2019年が始まりました。昨年は弊社50周年行事もあり、皆様には大変お世話になりました。本年も昨年同様何卒宜しくお願い申し上げます。
昨年末には、大仙(株)と(株)デンソーと3社で出資したトリシードアグリ(株)を立ち上げました。今後は「T-cube」ハウス及びプロファーム関連商品の拡販に尽力して参ります。また同様に10月に完成した磐田ナーセリーも今年に入って本格的な稼働が始まりました。スタッフ一同、良苗の生産により一層努力します。
さて皆さん今年のお正月はいかがお過ごしでしょうか。今年はたっぷり時間がありました。近年は老眼も進み、かつてのような読書欲もなくなり、夜はちょっぴりお酒を飲んで早く寝たいというのが私の偽らざる心境です。最後に読んだヘビーな本と言えば、確か3年前の正月、トマ・ピケティの「21世紀の資本論」、途中で断念したいと何度も思いながら、意地になって読み切ったのを覚えています。ところが今年、新進気鋭のイスラエル人歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリ著「サピエンス全史上下2巻」が世界中で1000万部以上売れているという話を聞き、自分もこのまま老けて読書欲を失いたくないというささやかな葛藤の間で、気合を入れて読んでみました。訳者の表現力もあるのでしょうが、村上 春樹さんの本をかつて読んだようなノリで、意地を張ることなく読みきることができました。
農業は私の職業上の専門ジャンルです。農業革命は1万2千年前に起きた人類史上最大級の出来事です。最も衝撃的、かつ頭の柔軟性を試されるような記述がいくつもあります。
「農業革命は、史上最大の詐欺だったのだ。」その上で「ではそれは誰のせいだったのか?王のせいでもなければ、聖職者や商人のせいでもない。犯人は、小麦、稲、ジャガイモなどの一握りの植物種だった。ホモ・サピエンスがそれらを栽培したのではなく、逆にホモ・サピエンスがそれらに家畜化されたのだ。』 脳を逆立ちさせながら読まないと咀嚼が難しいですが、その表現法がとてもユニーク、センスにあふれているので、案外無理せず、夢中になることができました。こんなヘビーな本を何年かぶりに読むことができたのが、うれしくてしょうがないといった感じです。新刊「ホモ・デウス上下2巻」も読んでやるぞと張り切っているこの頃です。
どうか本年も宜しくご指導お願い申し上げます。
川西裕康
コメント
この記事に対するコメントはまだありません。