ブログ「クロロフィル通信」

2011.01.29 [ クロロフィル通信 | オススメ商品 ]

キャベツと寒さとの関係

寒い日が続いていますね。
屋外で働かれる生産者の皆さんのご苦労は大変なものと思います。

さて、弊社のある豊橋市では珍しく、1月16日の日曜日に雪が積もりました。
今期は11月に初霜が降りたり、非常に寒さの厳しい年であると実感しています。

なみかぜ1月17日撮影

上の写真は、1月16日の降雪後に撮影した、年内収穫で弊社がお勧めをしている『なみかぜ』キャベツです。
年内収穫用の品種ですので、寒さと年明けの乾燥によりアントシアンと呼ばれる色素が出たりして痛みが激しいです。


アントシアンはポリフェノールの一種です。
通常光合成によって合成した糖類を生長点や根に転流し生育をしますが、寒さや乾燥、過熟で生育が止まり、養分の転流が出来なくなると葉緑素が減少し、アントシアンと呼ばれる色素を発生させます。
これ以上光合成をする必要がなくなったときに、過剰な光から自分を守る防御反応的なものだと考えられています。


下の写真は弊社が1月~2月収穫でお勧めをしている『そらと』キャベツです。

そらと1月17日撮影

少し寒さと乾燥の為アントシアンが発生しておりますが、厳寒期収穫用の品種ですので寒さに強い性質を持っています。
一口にキャベツといっても収穫をしたい時期により、色々な品種を使い分ける必要があります。

アントシアンは目の健康維持に役立つとよく言われますが、赤くなったキャベツに含まれる量は極微量と思われますので、たくさん食べても効果は?です。

キャベツは寒さに当たることで甘みを増す、今が旬の食材です。
愛知県産のキャベツを是非ご賞味ください!

種苗課 坂神

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