2020.07.20 [ クロロフィル通信 | 栽培サポート ]
この写真は1994年1月のもの
スプレー菊栽培の様子です。
弊社の農場、今は苗生産施設に変わりました。
仕組みはクラレ式(多分)サンクスという栽培方法と思いました。
底面給液と上からのかけ流し給液方法。
定植パネルは多分カーネーション用だったと思いますが時間が経過しすぎて分かりません。
大葉栽培でも当時養液栽培スタッフの実家で行ったと記憶しています。
ただし根マットになり土耕であればトラクターで鋤き込むことが出来る。
この方法は根の残渣を片付ける作業が増えるコメント。
土作りは不要となるが根の片付けが必要となる。トラクターレスで安全度は高まる。
栽培的にはシンプル。話のオチは必ずどんなものにもあります。
生育は順調(当時の農場長)日持ちも良かったと聞いております。
実際に行った若い農場スタッフのコメントは分かりませんが。
この試験資料は現在残っていない?
またクラレは既にこの仕組みから撤退している。
先日紹介したパーライト耕について
菊の挿し芽の育苗はパーライトでおこなっていたと記憶しています。
ただしパーライトの規格は分かりませんが?
通常パーライトは黒曜石、真珠岩ですがこの試験では松脂岩 パーライト。
ヤシガラを培地として菊の新たな栽培試験を行ったのは記憶しています。
所感ですがヤシガラの代わりにパーライトを薄く引き詰めて養液栽培でも可能性であるのでは、
また生分解性の不織布を敷いてそれに菊の苗を定植するのも良いのかと当時思いました。
いろいろな栽培法を試みている生産者の方はいるかもしれません。
ただしオランダの菊栽培は土耕栽培です。
フラワーネットは金網で上下に移動します。
だいぶ昔からかなりシステム化されています。
編集室
2020.07.15 [ クロロフィル通信 | 栽培サポート ]
弊社でも土壌改良資材はカタログに載っているものだけでも結構あるものです。
また掲載されていない商品も含むと多くあるものです。
地域の土壌にあったもの、その他商材との組み合わせなど様々です。
土壌診断、その圃場を知る。作柄での課題を知る。
キャベツの畝立てと同時に施肥です。
お客様からの課題をリサーチする必要があります。
そこからコストや出来る事柄から選択して土壌改良資材の提案です。
土木工事が必要であれば暗渠資材や暗渠工事を提案する。
土壌改良資材で優れたものでも作業性が大変な場合もあります。
必ずしも良い商品が売れるとは限らないことは少なからずあります。
私が営業をしていた時、だいぶ前です。
その時の提案~
土作りは大変な作業を要するということ。
安全性、体格・体力面、性別ハンディー、年代ハンディーなど考慮。
ハウス栽培の場合、当時私は積極的なRW推進派でした。
RW栽培は、土作りというハードルがない分だけ有利である。
土作り期間がない分、栽培収穫期間が長く収益性がある。
シンプルな理由でした。
収益性、コスト、効率、作業安全性、性別や年齢に関係なく推奨出来るRW栽培でした。
当時の偽らざる考えでした。
ただし世の中すべてRWなどの養液栽培ではないです。
営業部門を離れて肥料など商品開発部門へ異動。
考え方を180度というより720度くらい考え方を変えなければならなかった。
かなり戸惑いがありました。原因はRWへハンドルを思い切りきった考えであった。
今はその部門ではないですが見えるようになりました。
良い土作りは毎年の土壌診断と現状把握で考える農業です。
土耕栽培の場合は常に良い土壌を作り出す必要性があります。
土壌のメンテナンス、見えないことを地道に続ける。
土壌診断、pH診断、ECの診断、CECの診断・・・など多くの項目があります。
基本は露地栽培、施設栽培も同様です。
編集室
2019.09.18 [ クロロフィル通信 | 栽培サポート ]
根が弱ったり、それなりのダメージを受けると、養分や水分が不十分になるため出てくるようです。
根は元々向地性を持っていて地中で発達するが地上の茎から空気中に出る場合も。
形として支持根、吸収根と分けられ。ラン科などの養生植物は吸収根。
写真、左側キュウリ、右側トマト。
株元、根本を観察すると色々発見があると思います。
植物は生きるための術を知っているようですね。
2019.08.31 [ クロロフィル通信 | 栽培サポート ]
栽培サポート課担当として、
研究農場と共同で行っているキャベツ、ブロッコリー苗の育苗試験の確認をしました。
キャベツ、ブロッコリーは愛知県では7月下旬から9月にかけて育苗を行いますが、
近年の猛暑のせいで軟弱徒長したり、発芽に問題が発生することが問題となっています。
また、適期に良い苗を植えるだけでなく、
天候不順で定植時期が遅れても良い状態で育苗ハウスに置けることも大事です。
肥料や培土の組合わせを考え、種を蒔き、調査をする地味で細かい試験ですが、
肥料や培土の何が良くて何の効果が低いのか突き詰めることで肥料や培土の実践的な情報提供が
お客様にできればと思います。
最近、三浦しをん著「愛なき世界」を読んだせいでしょうか。
何事も好奇心を持って粘り強く探求することが大事だと感じています。
「愛なき世界」は大学でシロイヌナズナの研究をしている女性植物学研究者が主人公の物語です。
三浦氏の綿密な取材力とユーモア溢れる文章のおかげで学問と探求する人々の世界に引き込まれました。
記事 栽培サポート課スタッフ
2019.07.03 [ クロロフィル通信 | 栽培サポート ]
養液栽培や環境制御システムをご利用の皆様の中で
こんなお悩みを持つ方はいらっしゃいませんか?
△「初めて養液栽培を導入したけどココバッグ栽培ってどんな管理をしたら良いのかな?」
△「トマトの樹勢が弱くなってきたけど、何か対策はないかな?」
△「送水ポンプが動かない!水がかけられなくて困った!」
△「CO2当盤の操作方法、もう一回教えて!」
弊社は、養液栽培や環境制御など栽培に関するお問い合わせ専用窓口として
『栽培サポートセンター』を2017年8月から開設、運用しております。
弊社の養液栽培・環境制御に関連する商品、システムを
些細なことでもかまいません。
緊急度問わず、日頃のお悩みに専門スタッフがお答えいたします。
電場番号など詳しいご利用方法
弊社担当営業までぜひお問い合わせください。
記事 栽培サポート課
2018.10.02 [ クロロフィル通信 | 栽培サポート ]
この度の台風24号被害によりハウス施設や作物被害に合われた生産者の皆様ならびにそのご家族の皆様に、謹んでお見舞い申し上げます。
今回被害をもたらした台風24号対策にたいして10/1・10/2現時点で把握・集計は出来ておりませんが復旧に努めていきますので今しばらくお待ちください。
台風24号被害にあわれた皆様の生活が、1日も早く平穏に戻ることをお祈り申し上げます。
台風24号の被害状況?
一部にハウスの損壊、倒壊があると聞いております。
また被覆材ではフィルムの剥がれ、破れが多くあるようです。
また県内で大規模停電で当社周辺の道路の信号機は機能していない状態で10/1帰宅時までつづきました。
いまだ停電復旧できていない静岡県方面の営業所もあります(10/2)。
銀行などは非常電源で運用しているようでした。
一般の店舗は当日臨時休業となりました。
近くのコンビも10/2時点もまだ完全に復旧していないようでした。
当社の苗生産などはきのう夕方まで非常電源で対応したと思われます。
当社本社の停電復旧は昼近くまでそれまで全く何もできない状態。
他はより大変な状態が続きました。
きのう昼から状況を確認に出ましたが周辺道路信号は全く機能していません。
当社の露地野菜試験圃場の下の写真のブロッコリーは風害と塩害を受けておりました。
地理的に太平洋岸から5キロくらいのところに位置します。
余談として私はもう少し内陸部約8キロですが車の窓ガラスはベトベトしていてワイパーで洗い流しましたが結構付着していました。
日本列島は幅が無く海岸が近く殆どの地域は潮風の影響を少なからず受けます。
露地野菜でのスタッフの対策として葉っぱに付着した塩分を洗い流しているようでした。
また上の写真のパイプハウスは横風でおされています。
被覆フィルムも破れています。
スタッフで修復を行っていました。
~ 台風後の対策 ~
【露地作物】
風害や塩害対策:即効性のある葉面散布剤や肥料などご紹介
『フレッシュサンソ液剤』葉面散布することで、過酸化水素により表面の汚れや潮を水よりも効率よく洗い流せます。
『ホストップ』環境ストレスで植物体内に発生する「活性酸素」の減少に繋がります。
発根にも働きかけ、ダメージを受けた作物におすすめです。
『鉄力あくあF14』光合成や肥効促進に繋がり、植物の生育を活性化させます。
ペンタキープとの相性が良く、混用施用におすすめです。
詳細はホームページ(肥料・培土)でもご紹介してあります。
お問合せは最寄営業所までお願いいたします。
この下の写真は2009年台風第18号のものです。
大変被害が大きかったので最近のことのように覚えています。
風害・塩害を受けた作物
ハウス施設の倒壊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
平成21年台風第18号
年9月30日にマーシャル諸島で発生した台風である。
西北西に進路を取り、トラック諸島・北マリアナ諸島を経たのち、10月7日に日本に接近。
南西諸島の東の海上で進路を北東に変え、10月8日早朝に愛知県の知多半島に上陸し、本州中央を北東に縦断して被害をだした。
日本に接近して上陸するまで伊勢湾台風とほぼ同じコースを進んだ。
日本上陸は平成19年台風第9号以来2年ぶり、2009年唯一の日本上陸台風である。
今年2018年日本上陸が多く25号が心配ですね。
また非常用電源の必要性を感じた方は少なからずおられたのではと思います。
北海道のブラックアウトに近いものが起きるとは?
個人的には全く影響を受けませんでしたが全てが電気で動かすことはリスク管理上避けなければなりません。安全上、手動を遺す必要があると痛感させられました。
編集室より
2018.09.04 [ クロロフィル通信 | 栽培サポート ]
頻繁に日本列島を襲う台風、今回は特に心配されます。
十分ご注意ください。
台風が接近した場合
ハウスを良く見回り、風が強くなる前に対策をしておきましょう。
下記チェック項目を参照に確認を行いましょう。
(特に以下の点は注意が必要です。)
■台風が襲来する1日~2日前までに行っておくのが理想です。
【チェック項目】例として
・ハウス・温室の周辺は、片付いているか?
・出入り口のレール等のはずれや痛みはないか?
・風が吹き込むことが予想される隙間は、塞がれているか?
・被覆材のたるみや破れはないか?
・ハウスマイカー線の緩みやスプリングやパッカー等はずれがないか?
・谷樋・桁樋は落葉やゴミで詰まっていないか?
・天窓が、閉まった状態時に隙間ができないか?
・重油タンク・灯油タンク・トイレが転倒しないように、しっかりと固定してあるか?
・重油タンクのフタなど飛ばないようになっているか?
・補修テープ、マイカー線、スプリング等の補修用資材は準備してあるか?
・停電に備えて、天窓の手動用チェーンは準備してるか?
・発電機等もっている方は、正常に動作するか?
■台風が襲来する直前までに行っておく対策
【対策例】として
・天窓ロック等があるハウスは、しっかり固定しておく。
※台風が通過したあと、自動になっているとロックがかかったまま開いてしまおうとして大きなトラブルになる、手動にしておく。
・必要の無い電源は遮断してあるか?
・換気扇のあるハウスは、動かしてハウス内を陰圧しフィルムを引き付けておく。
(上記は社内文書を参照しました。)
記事 編集室
2017.08.16 [ クロロフィル通信 | 栽培サポート ]
養液栽培や環境制御システムをご利用の皆様
こんなお悩みはありませんか?
・「ココバッグの管理がよくわからないなあ?」
・「樹勢が弱くなってきたけど、こんなときどうしたら?」
・「ポンプが動かない!水がかけられなくて困った!」
・「CO2当盤の操作方法、もう一回教えて!」
8月1日より
『トヨタネ栽培サポートセンター』を開設いたしました。
弊社の養液栽培・環境制御に関連する商品、システムをお買い上げのお客様、
ぜひ栽培サポートセンターをご利用ください。
緊急度問わず、日頃のお悩みに専門スタッフがお答えいたします。
また、プロファームコントローラー、プロファームモニターにつきましては専用のサービスセンターを設置しておりますので、併せてご利用ください。
ご利用方法は弊社担当営業までお問い合わせください。
(文書に貼り付けたPDFをご確認ください。)
2017.06.21 [ クロロフィル通信 | 栽培サポート ]
こんにちは!
水不足が心配なほどに、気持ちのよい天気が続いていますね。。。
今日6/21は久しぶりの雨です。
雨風を伴っていましたので出社時に結構濡れました。
さて先日、本社店舗にて栽培講習会を行いました。
この日も快晴で、多くの方に参加していただきました!
作物品種・農薬・資材など紹介させていただきました。
お客様からの質疑も多く、大変盛況でした!
夏を迎えるにあたり、少しでも有用な情報をお伝えできていれば幸いです。
次の講習会も予定しております。
決まり次第ご報告させていただきます!
平素より店舗では栽培に詳しいスタッフがおります。
是非気軽に足を運んでいただけたらと思います!
記事 種苗課 スタッフより
2016.10.31 [ クロロフィル通信 | 栽培サポート ]
こんにちは。0(^o^)0
きのう以前録画したものを整理していて改めて見直して見た番組がありました。
知る人は知るTEDでお馴染みの「スーパープレゼンテーション」です。
内容は働き蜂が消えた?こんな様な内容でした。
蜂は世界に2万種以上いるようですね。
農作物の3割以上が蜂による媒介のようです。
果物、野菜、家畜の餌となる干草の花粉を運ぶ媒介者としても。
蜂類がいなくなると食べられるものがかなり減るようです!
全て共生しているようですね。
ミツバチなど蜂類は花粉からたんぱく質、蜜から炭水化物を取っています。
農作業で受粉は手作業による受粉、例えば筆による作業であったりします。
大変な労力が掛かります。
トマトの受粉の場合、バイブレーターなども使う方法もあります。
そう言えば、20数年前このような商品がありました。
個人的にはこの振動が心臓に伝わり気持ち悪くなってしまいました。
心臓の弱い人には少しお奨めできない感じで工夫として振動が体に伝わりにくい工夫が必要では。
トマトの場合、オシベの先端に確りしまいこまれています。
振動を与えないと出てこないようです。
当社の研究農場では誘引ブレスを叩いて振動を与えていましたね。
こんな方法でも受粉させることが出来るんですね。
花を振動させることの出来る数少ない蜂としてマルハナバチがいます。
マルハナバチは花にしがみついて
音階の「♬ ド」と同じ周波数で振るわせ、
音波を利用して花を振動させています。
振るい落とした花粉を体毛に受け止めて巣に運び食糧とします。
マルハナバチは、トマト生産者などで受粉に利用されています。
自然に任せたほうが効率が良く品質向上に期待が持てます。
当時一般的になり始めた頃、個人的な見解ですがヘタが取れにくくなった感じがしました。
結果日持ちも良くなった感じがしました。
私たちは自然の営みを少し使わせていただいていると思います。
確り子孫が残せるような自然の共生社会の仕組みを感じます。
弊社ではマルハナバチがメーカーから届きますと、
まずお腹を空かしたマルハナバチさんに餌を与えます。
(下の画像の巣箱)画像が少し古いかも?
自然との共生を考える意味でも心が広くなります。
ブログ記事は、「スーパープレゼンテーション」の番組の内容を参考とさせていただきました。
記事 経営企画部 スタッフより