今週は少々寒さが和らいだと思いましたが、週末にかけてまた寒波が来そうですね。
秋冬野菜も寒さの為か堅調な相場で推移しているようです。
さて、弊社の農場では今小松菜の品種比較試験を行っており、見頃は2月下旬位となりそうです。
小松菜はカブから分化したものと考えられていますが、もともと東京都の小松川という地域で栽培されていた事からその名が付きました。
小松菜はもちろん東京都や埼玉、神奈川県といった関東が産地ですが今では全国的に栽培されるメジャーな野菜となりました。
小松菜が広く食べられるようになったのはここ30年ほどだと思います。(間違っていたらすみません)
私が小学生の頃(80年代前半~中盤)、中日ドラゴンズに小松辰雄さんという球界最速の球を投げるピッチャーがいて、我々小学生のヒーローでした。
その小松さんが当時『小松の小松菜』と宣伝するCMがあり、その変わった名前の野菜を食べてみたくて母親に頼んで買ってもらった記憶があります。
一口に小松菜と言っても各種苗メーカーからたくさんの品種が発売されており、我々でもお客様にお勧めする品種に迷う事があります。
現在では昔ながらの小松菜ではなく(見たことはありませんが)、チンゲンサイやターサイの流れを少々汲んだ葉柄が太くてボリュームがあり、葉色は濃緑で、草姿がぴんと立つ収穫時の作業性の良い品種が主流となっています。
小松菜の品種の選定は、生産者の方の経営方針により変わります。
夏場でも秋冬タイプに近いどんどん生育をさせて栽培の回転を上げたい、おいしさ重視、結束時に荷姿が美しい品種、じっくり型の生育をするものと伸びの速い品種を組み合わせて収穫の切れ間を無くしたい等、お好みの品種は本当に様々です。
小松菜の生産者の方は是非一度弊社農場にお立ち寄り下さい!
実際に見ていただいてお好みの品種を探されては如何でしょうか?
ご希望の生産者の方は種苗課(0532-45-2765)までお問い合わせ下さい。
種苗課 坂神
今回は、当社のお客様でもある、甘くて美味しいいちごが評判の安田農園さんへおじゃましました。
田原市谷熊町にある安田農園さんでは、贈答用のいちごの生産を行い、一般の方向けにいちご狩りもしています。
安田さんのこだわりは、何よりも、いちご狩りに来て下さるお客様に楽しい時間を過ごしてもらう空間作りです。そのために、どこにも負けないいちごを提供しています。また、敢えて時間制限や収穫範囲を設けていません。
その結果、その美味しさを求めて毎年必ず来て下さるお客様もできたそうです。
安田さんの話によると、甘いいちごは、
上の写真の左のものよりも、右のような、ヘタからタネがある部分がスッとのびて少し離れているものだそうです。
実際、いただいてみると、甘みが口の中いっぱいに広がり、本当にビックリしました。
そこで、糖度計で調べてみると、、、なんと20度!!
一般的にいちごの品評会などでは、14度あれば高評価と言われる中、驚くべき数値にまたビックリさせられました。
価格よりも美味しさ、そして生産者でいちごを選んでほしいと言う安田さん。
ぜひ、安田農園のいちごを食べに来て下さい。
社長室 鈴木
スイートコーンの発芽試験
弊社の本社がある東三河地域では、2月下旬頃より、トンネル・マルチの作型でスイートコーンの播種が始まってきます。
弊社ではスイートコーンの種子が入荷すると同時に土まきで主要品種の発芽試験を行っております。(もちろん種苗メーカーさんでも種子の出荷前に発芽試験は行われています)
まだ低温の時期に発芽させなければならない作型の為、お客様に本当にお勧めをしてよい品質の種子か確認をするのが目的です。
今回の試験をした品種はお客様にお勧めをしても大丈夫な品質でした。
少し前に一世を風靡したスーパースイートと呼ばれた品種群よりももっと甘く食感の良い品種がありますが、種子が小さく、発芽が不安定になる要素を持っています。(品種的に糖分が多くでんぷんが少ない為に発芽するエネルギーが少ない)
現在では糖度、食感も同等で、しかも非常に発芽が良く、ボリュームがあるコーンの収穫が出来る品種が産地では主流となっています。
品種改良はどんどん進んでいますね。