ブログ「クロロフィル通信」

2013.06.25 [ クロロフィル通信 | 営業所だより ]

スイカ品種検討会 田原営業所

田原営業所で開催したスイカ品種検討会に参加しました。

参加者は田原営業所、渥美営業所の種苗担当、研究農場のスタッフ、種苗部などなど。

今回は渥美半島の農家さんで試作をしていただいている試作品種の内の5社9品種と基準品種の品種検討会でした。

まず、外観(果皮の色、模様、形、大きさ)などをチェック、次に実際に切って糖度、果肉の色、果皮の厚さなどをチェック、最後に実際に試食をしました。

当然、若い社員とおじさんでは好みが違うので老若男女参加が大事です。

最近の大玉スイカは、丸ごと販売するケースより、1/4から1/8にカットして販売されるケースが増えており、味以外に、果肉が硬めで、果肉の色(カットした際、色がやや薄い方が鮮度が良いように見えるそう)、カット後の棚持ちが良いことが注目されます。

それから農家にとっての作りやすさ(耐病性、土壌の相性、天候不順への適応性など)、収量のバランスがとれている品種が実際の産地では栽培されるようになります。

     

2013.05.17 [ クロロフィル通信 | 営業所だより ]

浜松営業所倉庫に太陽光パネルを設置しました。

先月、弊社が浜松営業所倉庫にシャープ産業用太陽光発電システムを取付けました。
パネル設置状況

《屋根形状》
折半屋根 屋根寸法:タテ16.2mxヨコ32.4m(524.9㎥)

《モジュール》
NU-200AB(新商品) 公称出力200W

《発電容量》
32kW(200W x 160枚)

《工期》
4月24日から27日(4日間)の予定でしたが、24日の午後から雨足が強くなり、安全に考慮し中止としたため一日ずれていき4月30日に終了。(28、29日は休み)実質4日間。

設置の様子① 設置の様子②
工事期間中、風が強くモジュールを取付けていくのに一苦労しました。

発電時にCO2を発生しない太陽光発電は地球温暖化防止はもとより、化石燃料の使用抑制等環境保全に寄与しますので、是非お考えのある方は御一報ください。

よろしくお願い致します。
企画開発室 中西雅樹
TEL:0532-45-4019

2012.02.17 [ クロロフィル通信 | 営業所だより ]

豊橋市のキャベツ審査会で『そらと』が入賞しました!

2月17日にJA豊橋さんで行われました寒玉キャベツの審査会に参加しました。

圃場での審査の様子

本来の審査の目的は、1月中旬収穫が出来る収穫量と品質に優れた寒玉キャベツの選定ですが、昨年の9月21日に当地方に上陸しました、台風15号により、畑が傷んでしましました。
しかし、担当の生産者の方や、農協さん、普及課や関係者の皆さんのご努力により、1ヶ月遅れましたが、審査会を開催することができました。
関係者の皆さんのご努力に感謝いたします。ありがとうございました。

『そらと』圃場での様子

台風による痛みで、生育の不揃いや、遅れが見られましたが、各々の品種の特性を確認をすることができました。
倉庫内で収穫物の内容の審査をして、投票が行われました。

『そらと』内容調査での様子

投票結果は

1位 そらと

2位 冬こづち(中神種苗店さん)

3位 冬藍(サカタのタネさん)

品種特性の説明の様子

そらとは生育の遅れもあり、一番ずっしり締まっていたわけではありませんでしたが、球の色の良さで評価を頂きました。
先日の田原市と2回目の入賞をすることができました!
生産者の皆様、今作の1月~2月収穫用として是非お試しください。


種苗課 坂神

2012.02.15 [ クロロフィル通信 | 営業所だより ]

新型キャベツの『はるま』の現地見学会を行いました。

2月7日に、キャベツ新品種『はるまキャベツ』の現地見学会を行いました。

見学会の様子

当日はあいにくの天候にも関わらず、東三河のキャベツ生産の関係者の方に沢山お集まりいただけました。

はるま畑での様子

田原市の春系キャベツは関東中心に出荷され、関東から転送で東北方面に出荷されることも有り、長距離輸送に対する適応性が必要です。
その為、現在多く作付けされている品種は、長距離輸送に向く特性を備えています。

今回見学会を行いました『はるまキャベツ』は長距離輸送にも適応性があり、その上、より春系キャベツらしい外観を持つという大きな特長があります。

収穫物の様子

弊社より『はるまキャベツ』の特性や、栽培ポイントのご説明をさせて頂き、ご参集いただいた方々に、春系キャベツとして出荷や青果物の販売が可能かご意見を頂戴しました。

8玉詰めの様子

今後も生産者の皆様や販売皆様に、お役にたてる品種の提案していきたいと考えております。
悪天候の中お集まりいただきました皆様、大変ありがとうございました。


種苗課 坂神

2012.02.13 [ クロロフィル通信 | 営業所だより ]

小松菜生産の株式会社サンリーフ様を訪問しました。

愛知県豊橋市で小松菜を周年出荷されている株式会社サンリーフ様を訪問しました。

ハウスの様子

 株式会社サンリーフさんは、2haのハウスを持ち、安心安全な小松菜を周年で生産されています。
年間のハウス当たりの生産の回転数は驚異の年間10作!!


ハウス内の様子

見せていただいたハウスは、新設でピカピカでした。
ハウスの軒高は高く、換気の為の開口部は全て防虫ネットが張られており、農薬の使用を極力控えた生産をされています。


小松菜は潅水が非常に重要で、頭用に吊るされた『スピンネット』というノズルで均一に潅水されており、生育が揃っています。

スピンネット

ハウスの基礎は従来式のものでは無く、タッピングパイルという頑丈な杭を使い、建設のコスト削減と、風に対する強さを実現しています。

タッピングパイル基礎

サンリーフ様を訪問して、最新のハウス設備と生産技術に感動して帰ってまいりました。
サンリーフ様見学させていただきましてありがとうございました。

種苗課 坂神

2012.02.01 [ クロロフィル通信 | 営業所だより ]

F1サンシャイン葉葱の試験栽培の現場を訪問しました!

弊社で新発売致しました、『F1サンシャイン』葉葱を試験的に栽培して頂きましたので、訪問してまいりました。

訪問先は三重県で、50ha位の面積の産地で、露地栽培(マルチ)、とトンネル栽培を組み合わせて、周年で葉葱を供給されています。


弊社では、F1サンシャインは、ハウス雨よけ栽培で、一番暑い時期の栽培に向く品種として新発売いたしましたが、この地域のトンネル栽培では、厳寒期に収穫する秋蒔き栽培に適しているとの評価を頂きました。



F1サンシャイントンネル内の様子


通常の冬収穫用の品種よりもじっくりじっくり育つ為、収穫物の重量があり、葉が寒さに強いというご評価を頂きました。
そして、葉色が濃緑の為、出荷時の荷姿が良いとの事でした。

収穫調整後

一口に葉葱と言っても、地域により色々な栽培方法があり、求められる品種特性が違うと痛感した1日でした。


種苗課 坂神

2012.01.28 [ クロロフィル通信 | 営業所だより ]

田原市でのキャベツの審査会に参加しました。

1月26日(木)に、JA愛知みなみ(愛知県田原市)で冬系キャベツの審査会が行われました。


審査会の様子


審査の目的は1月中旬から下旬に収穫ができ、商品性の高い冬系キャベツ品種を選定するのが目的です。

冬系キャベツとは、寒玉とも呼ばれ、葉肉が厚く、ずっしり中身が詰まり、調理に向くキャベツの事です。

審査会ではまず試験栽培の畑で病気の発生、揃いの良さ、寒さに対しての強さの確認をして、その後収穫したキャベツの重さ(収量性)、球の色(商品性)、切断して中までしっかり詰まっているか、食味等を確認して投票します。


審査結果

1位 そらと


そらと


2位 冬藍(サカタのタネさん)

3位 深雪

深雪


弊社の品種が2品種入賞しました!

入賞した品種はそれぞれの品種について、品種の特長の説明を行います。


品種説明の様子


1月~2月収穫で球の色が良く、商品性の高い『そらと』

2月収穫でずっしりと重みが出る『深雪』

お試しください!


種苗課 坂神

2011.02.28 [ クロロフィル通信 | 営業所だより ]

高知県に出張に行ってきました②

最初の見学先は㈱高知前川種苗さんの十市物流センターです。

㈱高知前川種苗さんは高知県内に多くの営業所と店舗を展開され、その物流の拠点として十市物流センターがあります。
物流センターには店舗も併設されており、専業の生産者向けや、家庭菜園愛好家向けのたくさんの商品が販売されています。

前川社長より『万引きは絶対しないように!』という訓示?とご説明を頂いて見学開始です。
物流センターの商品倉庫をには、電動の可動式の大きな棚が設置されており、倉庫が無駄なく使う工夫された施設で本当に驚きました。

㈱高知前川種苗の皆様方、大変ありがとうございました。
3に続きます。
種苗課 坂神





2011.02.26 [ クロロフィル通信 | 営業所だより ]

高知県に出張に行ってきました①

2月17日と18日にJYSCO(ジスコ)の春期研修大会で高知県に行ってきました。
ジスコとは全国の種苗業界の若手経営者の方や幹部方の研修会で、先進産地の見学や、全国各地の情報交換、今後の業界の展望を話し合ったりします。
若手経営者の方や幹部の方とお話しさせて頂くと大変勉強になります。(私は経営者でも幹部でもありませんが勉強させて頂いています)

開会式は桂浜の坂本竜馬像の前で行われました。桂浜荒波を見ながら、実行委員長の方から『種苗界に新しい新しいビッグウェーブを起こすぜよ!』というご挨拶で始まりました。
(②に続きます。)


種苗課 坂神

2011.02.10 [ クロロフィル通信 | 営業所だより ]

小松菜のはなし

今週は少々寒さが和らいだと思いましたが、週末にかけてまた寒波が来そうですね。
秋冬野菜も寒さの為か堅調な相場で推移しているようです。

さて、弊社の農場では今小松菜の品種比較試験を行っており、見頃は2月下旬位となりそうです。
小松菜栽培試験
小松菜栽培試験

小松菜はカブから分化したものと考えられていますが、もともと東京都の小松川という地域で栽培されていた事からその名が付きました。
小松菜はもちろん東京都や埼玉、神奈川県といった関東が産地ですが今では全国的に栽培されるメジャーな野菜となりました。

小松菜が広く食べられるようになったのはここ30年ほどだと思います。(間違っていたらすみません)
私が小学生の頃(80年代前半~中盤)、中日ドラゴンズに小松辰雄さんという球界最速の球を投げるピッチャーがいて、我々小学生のヒーローでした。
その小松さんが当時『小松の小松菜』と宣伝するCMがあり、その変わった名前の野菜を食べてみたくて母親に頼んで買ってもらった記憶があります。

一口に小松菜と言っても各種苗メーカーからたくさんの品種が発売されており、我々でもお客様にお勧めする品種に迷う事があります。
現在では昔ながらの小松菜ではなく(見たことはありませんが)、チンゲンサイやターサイの流れを少々汲んだ葉柄が太くてボリュームがあり、葉色は濃緑で、草姿がぴんと立つ収穫時の作業性の良い品種が主流となっています。

今時の小松菜

小松菜の品種の選定は、生産者の方の経営方針により変わります。
夏場でも秋冬タイプに近いどんどん生育をさせて栽培の回転を上げたい、おいしさ重視、結束時に荷姿が美しい品種、じっくり型の生育をするものと伸びの速い品種を組み合わせて収穫の切れ間を無くしたい等、お好みの品種は本当に様々です。

小松菜の生産者の方は是非一度弊社農場にお立ち寄り下さい!
実際に見ていただいてお好みの品種を探されては如何でしょうか?
ご希望の生産者の方は種苗課(0532-45-2765)までお問い合わせ下さい。

種苗課 坂神