2015.04.20 [ クロロフィル通信 | オススメ商品 ]
梅雨のように四月にはいってから毎日雨が続きます。
長雨、日照不足により農作物は軟弱徒長、生育が遅れ、生育障害が発生しやすくなります。それにより収量減、病気の発生が心配されます。
そこで長雨、日照不足対策の資材をまとめてみました。
ペンタキープ・・・・葉緑素の素である5アミノレブリン酸を含む液体肥料。光合成促進、葉色改善をします。
ボトキラー水和剤・・・・灰色カビ病・うどんこ病に登録のある微生物農薬。暖房機ダクト内投入で水を使わずに散布ができが省力になります。
フレッシュサンソ液剤・・・土に即効的に酸素を供給することで、酸素不足による根痛み、生育不良、なり疲れを改善します。
※商品名をクリックすると商品紹介ページへリンクします。
生育不良時は早めの対策が大切です!詳しい使い方・購入方法など、お問い合わせください。
(経営企画部)
2015.03.18 [ クロロフィル通信 | オススメ商品 ]
先日、生産者の方に弊社ブロッコリー品種『ブルガ』の畑を見せて頂きました。
その時にブロッコリーでポタージュスープを作るとどうまいよ~と教えて頂いたので、ブルガの青果物を頂いて、早速料理して…もらいました。
私が料理したわけではないので、調理過程は割愛?させて頂きます。
これは…『特別なスープをあ~なたにあ~げる♪あったかいんだから~♪』という感じです。
色も綺麗でどうまい!
舌触りが良く、ブロッコリーの風味も生きていて、何より健康に良さそうです。
まるでレストランで出てくるスープの様です。
カレーともよく合います。
折角ですので、『ブルガブロッコリー』の紹介をさせて頂きます。
この品種の特長は
見させていただいた生産者の方の畑のブルガの様子です。
この品種の欠点は、8月15日位に播種していただくと1月収穫も可能な品種ですが、軸が太くなりすぎて収穫時や、箱詰め時に作業性が悪くなってしまうことです。
軸の太りすぎを抑えるために2月中心の収穫で8月20日~25日播種(田原市標準)とし、少し密植気味の栽培をして頂くと、茎の太りすぎを抑えられます。
株間を狭めますと、病気の発生のリスクと隣り合わせとなります。
ですのでブルガを密植栽培する場合は、なるべく風通しの良い圃場を選んでください。
又、馬力が有りますので、少し痩せた圃場でも栽培可能です。
元肥は若干控えめで、追肥主体での管理をお願いいたします。
このブルガを栽培することでのメリットはもう一つあります!
ブルガは草姿が立性で、包葉が花蕾を包み込みます。
その為、花蕾が上から見えにくく、ヒヨドリが止まりにくいです。
実際に生産者の方からもヒヨドリに葉が食べられにくいとのご評価もいただいております。
高品質で鳥害対策もできる『ブルガブロッコリー』と『ブロッコリーのポタージュ』是非お試しください!
田原営業所
2015.03.04 [ クロロフィル通信 | オススメ商品 ]
今作のキャベツやブロッコリーでは、鳥による被害が深刻です。
この間、横浜の方が産地見学に来られた時も、鳥害が今年は特に多いとの事で全国的に鳥害が多い年のようです。
特にキャベツでは、球をつつかれると出荷できなくなるので深刻で、生産者の皆様方の悩みの種です。
主犯はこの鳥、ヒヨドリです。
昨日キャベツ畑で撮影しました。
警戒心が強いので、なかなか近くで撮影できず、小さい写真になってしましました。
べ、別に遊んでるわけではないですよ~仕事のついでです(笑)
ヒヨドリだけでなく、カラス、ハトの食害もあります。
特にヒヨドリはハトよりも体が大きく、食欲が非常に旺盛なので厄介です。
ヒヨドリは日本付近にしか見られない世界的には珍しい鳥だそうですが、渥美半島には目茶苦茶います。
ヒヨドリには渥美半島に住んでいる留鳥タイプと、北海道や東北から秋に移動してくる渡り鳥タイプがいるそうです。
特に渡り鳥タイプはいい住処に留鳥タイプがいますので、木の実等のエサが少なく、キャベツやブロッコリーの葉を好んで食べると言われています。
ヒヨドリに狙われると、こんなになっちゃいます。
こういった鳥害対策で好評のネットをご紹介いたします。
その名も『露地用ネット』です。
名前はそのまんまです。
この露地用ネットは目合12㎜と良く使われる防鳥網より小さく、ポリエチレン製なので丈夫です。
目合が小さく、丈夫なので、展張するときに作物にひっかかりにくく、破れにくいです。
又適度な重みで、強風や、鳥から作物を守ります。
色は緑色で規格は幅4m×長さ50mで何と言っても価格がリーズナブルなのでお勧めです!
ご興味がおありの方は田原営業所までお問合せ下さい。
【おまけ】
田原のブロッコリー畑では、オレンジ色に塗られたペットボトルが風で揺られています。
こんな感じ。
生産者の方にお話を伺うと、鳥よけになるそうです。
ちょっと楽しい風景ですね~
田原営業所
2015.02.19 [ クロロフィル通信 | オススメ商品 ]
今回は期待の新品種ブロッコリー『TS-B375』の試作状況について報告いたします。
この『TS-B375』は田原市で主力品種として頂いております『ベルネ』の後半の作型を狙うことが出来る、言わば『晩生ベルネ』になれそうな品種です。
『ベルネ』と同時に定植していただくと、10日~2週間程度遅れて収穫をすることが出来ます。
花蕾はベルネと同様、アントシアンが出にくいアントシアンフリーの品種で、アントシアンフリーながらも極めて濃緑色をしているのが特長です。
ベルネで一部ご迷惑をおかけいたしました、異形株の問題についても、こちらのTS-B375の方が発生は少ない様子です。
今年は定植時期の多雨と2度の台風の襲来の影響で根が傷んでしまいうまく特性が発揮できませんでしたが、潜在能力は非常に高い品種と思われます。
『ベルネ』と比べ晩生な分、樹がしっかりと出来て、草勢は『ベルネ』より旺盛です。
草姿は立性で、収穫時の作業性が高いですが、葉柄がわりと湾曲しているので、立性すぎる品種に見られる、葉柄による花蕾の傷みが出にくいです。
厳寒期でもアントシアンが出ないアントシアンフリーで、花蕾粒が細かく、非常に濃緑色で高品質の花蕾です。
低温伸長性も優れ、厳寒期の収穫が少ない時期でも安定して収穫をすることが出来ます。
適作型は(田原市標準)
・8月20日~25日播種⇒12月下旬~1月中旬収穫
・8月25日~9月5日播種⇒1月中旬~2月中旬収穫
です。
ベルネ(年内から1月どり)、TS-B375(1月~2月上旬)、ブルガ(2月)で高品質の花蕾のリレー出荷も可能です!
まだ試験段階の為、種子の販売は出来ませんが、非常に有望な品種です。
来週の2月27日の金曜日にこの『TS-B375』の品種見学会を田原市内で行います。
ご興味のおありの方は、田原営業所までお問い合わせくださいませ。
田原営業所
2015.02.07 [ クロロフィル通信 | オススメ商品 ]
こんにちは。田原営業所よりご案内です。
今年度作の田原市のキャベツは特に年内どりで病害の発生が多い作となりました。
一番の要因は定植時期に雨が多く、根がうまく張れなかったことや、台風に痛めつけられたことが原因です。
不順な天候に適応していくためには、畑の状態をより健全にしていくことも一つの手ではないかと思います。
近年は初夏どりキャベツの作付け面積拡大により、キャベツの連作による障害も懸念の一つです。
同一の作物を連続で栽培することにより、その作物に寄生する病原菌が増殖したり、土壌中の養分バランスが不均衡になったりします。
やはり連作はなるべく避けて頂く方が良いということで、キャベツと相性の良いイネ科のスイートコーンを輪作しませんかというチラシを作成いたしました!
田原市でも近年、ソルゴー等の緑肥作物を栽培され、輪作をされている方が沢山お見えです。
ソルゴーでは出荷は出来ませんが、スイートコーンなら出荷も可能です!
このチラシを田原市の一部の地域で2月11日(水)祝日の中日新聞の朝刊に折込広告として入れさせていただきます!
ご参考にしていただければ幸いです。
田原営業所
2015.01.17 [ クロロフィル通信 | オススメ商品 ]
先日、磐田市のキャベツ農家さんを訪問しました。
そこでは『天使のキャベツ』の収穫&出荷作業で大忙し!
どっさりと収穫されたキャベツが次々と作業場に入っては箱詰めされていきます。
みなさんは『天使のキャベツ』をご存知ですか?
静岡県西部を中心に生産&販売されているキャベツで、静岡県のとっておきの食材として紹介されている「しずおか食セレクション」にも認定されています。
『天使のキャベツ』の正体は「とくみつ」という品種ですが、このキャベツの特徴はとにかく食味が良い!水分が多く、食感はサクサクしています。そしてとっ
ても甘みがあります。最大糖度が12度にもなるそうで、とくみつの中でも糖度8度以上のものが『天使のキャベツ』の名前がつくそうです。
葉物野菜で高糖度って言ってもなぁ。。と最初は半信半疑だったのですが、少しちぎって食べさせてもらうと…本当に甘い!美味しい!何もつけずにこのままパクパク食べていけそうでした。
農家さんが言うには、もちろんオススメの食べ方は生食!
ざくざく切って、オリーブオイルをかけて食べると美味しいよ、との事でした。
少しこのキャベツを頂けたので、持ち帰って食卓に出てくるのを楽しみにしていたら…何故か煮込み料理(ロールキャベツ)になって出てきました。。。(Θ_Θ)
生食のつもりでいたのでちょっと残念でした…が、普通に美味しかったです(笑)
次はしっかり購入して人任せにしないで生食で食べてみたいと思います!
『天使のキャベツ』の収穫時期は12月中旬~2月中旬頃までです。機会があったら是非食べてみてください。地元のスーパーではこのキャベツを使ったお惣菜も売っているそうですよ。
≪種苗課≫
2015.01.09 [ クロロフィル通信 | オススメ商品 ]
あけましておめでとうございます!
本年も宜しくお願いいたします。
昨年末に株式会社野崎採種場さんの農場にキャベツやブロッコリーカリフラワーの品種検討をさせて頂きに伺いました。
野崎採種場さんは明治時代から白菜の育種を行い、現在はアブラナ科野菜を総合的に育種されている大変歴史のある種苗メーカーさんです。
近年ではキャベツの『冬のぼり』やブロッコリーの『盛緑シリーズ』等数多くの大ヒット品種を生み出されておられます。
野崎採種場さんの本社がある名古屋市中川区では、野崎白菜をモチーフとしたゆるキャラがいます。
その名も『はくちゃん』。多分女の子でしょう…
田原市にもキャベツの『キャベゾウ』くんがいますので、是非はくちゃんと夢のコラボ、『ブラシカブラザーズ』を結成していただきたいと勝手に思っています。
野崎採種場さんの農場で新野菜『ちっチャイ菜』を見させていただきました。
『ちっチャイ菜』は写真の様に寒さに当たると葉が黄色く色づき、縮緬葉牡丹のようにきれいなハクサイの仲間の新野菜です。
栽培はチンゲンサイに準じて行うと良いようです。
この『ちっチャイ菜』は繊維質が多く、水分が少ないので炒め物に最適との事。
早速頂いて家で炒め物にしてみました。
歯ごたえがあって、どうまい!
水分が少ないのでベチャっとせず、油との相性が良いです。
野崎採種場さんの『ちっチャイ菜』是非お試しください!
田原営業所
2014.12.20 [ クロロフィル通信 | オススメ商品 ]
先日、JA愛知みなみ、田原洋菜部会さんの『うずまきカリフラワー』の目揃会に参加させて頂きました!
目揃会とは、生産者の皆さんが、青果物の品質を統一する為、出荷前に出荷の規格、品質等を確認して目を合わせる事です。
うずまきは『ロマネスコ』と呼ばれるヨーロッパ原産の、蕾が円錐型の形状となりらせん状に配列され、幾何学的な模様となるカリフラワーやブロッコリーの仲間です。
収穫や箱詰め時にはとがった先端を傷つけない様に、非常に気を使われています。
又、寒さに当たったりストレスで綺麗な花蕾にならない事がありますので、栽培も難しいそうです。
全然関係ないですが、うずまきを見ると『キャプテンウルトラ』のキケロ星人ジョー?をいつもなぜか思い出します。
生産者の方にうずまきと、オレンジカリフラワーを頂きました!
生産者の方の奥様より、うずまきは天ぷらがサイコー!との情報を頂きましたので、早速家で天ぷらにして見ました。
ちょっと焦がしてしまいましたが、塩を付けていただいてみます。
『これはどうまい!』白いカリフラワーより甘みや風味が強いようです。
これはまさに、『カリフラワーのフランス革命や~』です。
茹でて、サラダも作ってみました。
コリコリした食感で、これもどうまい!
愛知みなみ田原洋菜部会さんの『うずまきカリフラワー』は近隣では、クックマートさんで販売されているそうです。
天ぷらどうまいですよ~
田原営業所
2014.12.09 [ クロロフィル通信 | オススメ商品 ]
青森の同業の友人から、青森県産の長芋を頂きました。
『新世紀』という品種だそうです。
立派な長芋がたくさん入ってました!
さすが産地の長芋は立派です。
同業の友人は青森県で産地向けの長芋の品種育成をされているそうです。
早速家で料理しました。(嫁が)
まずは欠かせない、『とろろご飯』です。
色が白くて、きめ細やかな素晴らしい長芋です。
食べてみると、『どうまい!』。
きっと彦摩呂さんなら『長芋の世紀末覇者や~』とおっしゃるでしょう。多分...
『長芋の炒め物』と『大葉とチーズを挟んだ天ぷら』も作ってもらいました。
これもどうまい!
今年の疲れもこの長芋の滋養強壮効果で回復できそうです!
営業所の皆さんも大変喜んでおられました。(田原営業所以外の方にはスミマセン。)
田原営業所
2014.12.02 [ クロロフィル通信 | オススメ商品 ]
今話題の黄化葉巻病耐病性の大玉トマト、サカタのタネさんの『麗旬』の栽培状況を見させて頂きましたので、報告します。
この品種の特長は、黄化葉巻病の耐病性はもちろんの事、春の気温上昇下でみられる、軟化玉に強い、超硬玉の品種で言わば『カッチカチやぞ、ゾックゾクするやろ!』トマト品種です。
果実は若干腰高で、箱に詰めた時に少しボリューム不足と思われるかもしれませんが、腰高で驚くほど重みがある為、扁平の品種と比べて、箱の重さが足りないとことはまずありません。
『麗旬』は前述のとおり、超硬玉で樹熟に向きます。又、春の軟化玉の発生が少ないので、抑制の長期どりや促成栽培に向く品種です。
節間が長いので、軒高の高いハウスでの長段どりにお勧めです。
草勢は既存の『りんか409』より若干大人しい様子ですが、長段どりのスタミナもありそうです。
草姿は葉が、垂れ下がり、樹に巻きつくような形になります。
葉が果実を隠してしまいますので、低温、寡日照下では葉かきによる玉出しが必要です。
特に秋口より、本来は全体に着色し、色周りが良い品種ですが、葉で果実が覆われていると日が当たりやすいヘタ部から着色し、収穫作業時の着色の確認に手間がかかります。
黄化葉巻病の耐病性品種の全般に言えることですが、罹病性の品種と比較して熟すまでの積算温度が高く、言うなれば晩生となります。
玉出しも重要ですが、積算温度が高い関係で収穫までの時間が長く、6段開花前後で大きく樹に負担がかかり、草勢が落ちやすくなります。
『麗旬』は低段から玉伸びが良い品種の為、より着果負担は大きくなりますので、草勢の維持が特に重要です。
草勢が弱ると、落果や、苦土欠等の生理障害の発生も見られます。
『ペンタキープHYPER』等で葉面散布や、定期的な追肥、摘花等での草勢維持が必要です。
他の注意点としては、『麗旬』は水分要求量の多い品種です。
潅水が不足すると、角ばった果実や、先が尖ったもの、尻腐れ果の発生が懸念されます。
低段から早めに潅水を始め、潅水量を多めの管理でお願いいたします。
黄化葉巻病にお困りの、養液栽培の方や軒の高いハウスをお持ちの方で、長段どりされる生産者の方には、葉先枯れの発生が少なく、着果が良く、病気に強い栽培しやすい品種と思われます。
田原営業所